「咲-Saki-」と出会って声優、プロ雀士に 伊達朱里紗が言いたいこと「先輩プロはありえないほど考えてっからね!」
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 プロ雀士の思考の深さに、心を射抜かれる人がいる。今年4月にプロ団体の一つ、日本プロ麻雀連盟に所属することになった声優・伊達朱里紗もその一人だ。女子高生麻雀アニメ「咲-Saki-」への出演をきっかけに麻雀に触れ、すっかり惚れ込んだ勢いでプロの門も叩いたが、先輩プロたちの脳内を垣間見て、驚愕したという。多くのファンに、声を大にして言いたいのは「先輩プロはありないほど考えてっからね!」ということだ。

-伊達さんが麻雀始めたきっかけは何でしょうか。

 自分が学生の時、テレビやっていた「咲-Saki-」アニメ1stシリーズを、たまたま見たんです。ルールも全然分からないけど、すごくおもしろいと思って。見始めたのも第18話とか、途中だったんですが、そこから毎週楽しみにして、その後再放送でも見ました。

-そんな伊達さんが「咲-Saki-」にも出演しました。

 そうなんですよ!感動的じゃないですか?(笑)「咲-Saki-」を見たのは、ちょうど声優さんになりたいなあ、と思っていた時期だったんです。地元は兵庫なんですが、上京してから、麻雀好きな人が周りにいたので、友達とセットしたり、家のこたつで卓積みしたり。声優事務所に入ってからのある日、「咲-Saki-」のオーディションのお話をいただいて。声優になって初めてオーディションの合格をいただいたんです。それも感動的じゃないですか?(笑)

-今はどれくらいのペースで麻雀をされていますか。

 本格的に競技麻雀に取り組み始めたのは、去年の1月くらいからです。友達とのセットも続いていたんですが。メンバーが集まらないけどどうしても打ちたいって時に、競技麻雀のお店に一人で行ったんですよ。そこで、全然知らない人同士で真剣に麻雀を打って。仲良くなった人とご飯に行ったんですけど、みんなずっと麻雀の話しかしないんです(笑)初めての体験でした。私も麻雀に打ち込んでいるつもりでしたけど、全然打ち込めていなかったんだなと衝撃を受けました。もっともっと深い世界なんだなと思って、そこからどっぷり競技麻雀にハマっていきました。

-麻雀好きが集まるとそんな光景をよく目にします。

 「あそこの6・9筒がさ~」とか、無限にずっと言ってるんですよ(笑)その話、2時間前にしたんだけど!って話を。「あの八万切りはないよ」とか。それにみんなよく牌姿とか、状況とかよく覚えてるんですよね。それもすごく感動しました。

-麻雀プロになろうと思った決め手はなんでしょう。

 競技麻雀のお店に通って半年くらい経って、もっと打ち込みたいなと思ったんです。麻雀が好きな人はたくさんいると思うけど、本気度を伝えるものとして「自分はプロです」というのがあると、伝わりやすいのかなと。本気でやっていることを知ってもらいたいのが大きいですね。

-プロになった後はどんな日々を送られていますか。

 団体の勉強会とか出させていただいています。瀬戸熊直樹さん、勝又健志さん、藤崎智さん、山田浩之さんが講師として教えてくださっています。自分も麻雀がだいぶ分かってきたなと思っていたのに、出席する度に何も分かっていないと思わされますね(苦笑)自分がちゃんと戦えている、見えていると思っても、プロ同士で戦うとみんな見えているんで、全然勝てないんです。強い人たちが牌で会話をしている感じがすごくわかります。

-講師のうち3人がプロ麻雀リーグ「Mリーグ」の選手です。

 Mリーグは欠かさず、全部見ております。プロ資格を取る前には「最終目標はMリーグだよね」って思っていたんですけど、いざプロになったら自分の未熟さを本当に痛感して…。とてもじゃないけど、まだあの舞台で戦える力はないなと。でも、やるからには目指さなきゃダメでしょっていう思いもあるんです。見ていて感動しますからね。憧れの舞台でもあり、目指すべきでもある。目指したいけど憧れでもあってほしい、みたいな。複雑ですね。

「咲-Saki-」と出会って声優、プロ雀士に 伊達朱里紗が言いたいこと「先輩プロはありえないほど考えてっからね!」

-伊達さんが手も足も出ない講師陣がMリーグでは苦しむこともあります。

 本当にそうなんですよ。練習会とかでは、木っ端微塵にされるんです。特に勝又さんとか、説得力がすごくって。そんな牌選択をされる勝又さんが「負け…る…?」みたいな。衝撃がありますよね。どうしても打牌選択がミスに見えると、コメントとかがたくさん流れると思うんですけど「ありえないほど考えてっからね!」「そこからの選択だかんね!」って思うんですよ。ふわっと見ると、2択のどっちかを切ったように思われますけど、100、200、300パターンぐらい考えての打牌なんですよ。その思考とか聞くと、引っくり返りそうになりますよね。「そんな考えることある!?」みたいに。

-今後、声優であることを活かしてやってみたい麻雀関連の仕事はありますか。

 実況をやりたいなとは、ずっと思っているんです。今、最前線で活躍されているのは小林未沙さん。実況が違うだけで、その対局が全然違うものになるなと感じています。最近の女流プロでも、実況をやっている方は、未沙さんをすごく習ってやっている気がします。同じ団体だと、日吉辰哉さんと、すごくコミカルでいいですよね。

-実況に挑戦してみたことはありますか。

 日本プロ麻雀連盟のプロ試験の一環で、実況するっていうのがあって、その時に日吉さんと一緒にやったんです。その時にすごく褒めてもらっちゃって。日吉さんに「逆に僕が教えてもらっちゃった」とまで言われて、うれしくなっちゃいました(笑)

-褒められたポイントはどこだったんですか。

 その時は、リーチ者がいて、それに対して仕掛けている親がいて、この2人の戦いになっていたんですが「どうですか、それ以外に対抗できる人はいますかね」と聞いた時に、「それは僕にもない視点だったので、学ばせていただきました」と。会話を広げる視点があっていいというようなことを言ってもらえました。日頃、対局見ていても、心の中で実況していることが多くて(笑)自分だったらこうしゃべる、みたいなものはありますね。

-その他、麻雀においてやってみたいことはありますか。

 まだプロになって数カ月なんで、そこまでプロになってから放送対局に出ていないんです。プロとして放送に出て、麻雀に好きな人に、知ってもらいたいですね。「通り名」みたいなやつあるじゃないですか。雀風とか、そういうものからつくものなのかなと思っています。まだまだ麻雀プロとしての知名度はないに等しいので。声優さんが「なってみた」じゃなく、麻雀プロとして活動していることを伝えられたらいいなと思いますね。


(C)AbemaTV

▶女子高生麻雀アニメ「咲-Saki-」全話一挙放送 9/15(日)11:00~22:00

咲-Saki- 全話一挙
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