9月18日、『【HiGH&LOW THE WORST】VS【THE RAMPAGE from EXILE TRIBE】完成披露試写会&PREMIUM LIVE SHOW』が幕張メッセにて行われ、THE RAMPAGEがトータル19曲をパフォーマンスした。さらにはサプライズゲストで数原龍友(GENERATIONS from EXILE TRIBE)が登場、本作エンディング曲の『Nostalgie』をしっとりと歌い上げ、会場を沸かせた。
試写会の後行われたライブとあって、場内はすでに興奮度が高め。1曲目の『SWAG&PRIDE』のイントロが流れメンバーが横一列に登場すると、観客は興奮のあまり一気に総立ちになった。次から次へとステージにのぼる炎の演出にも負けない熱量で、タオルやフラッグを振るなどして大盛り上がり、2曲目『HARD HIT』以降も一緒に歌ったり、ジャンプしたりと、THE RAMPAGEの一挙手一投足に興じていた。
3人のボーカリストのRIKU、川村壱馬、吉野北人はときにシャウトし、ときにメロディアスに響かせ、ときに観客を煽ることを忘れず、最後の曲まで丁寧に歌い上げ、歌い手としての実力を刻む。RIKUが筋肉隆々の上半身をちら見せすれば悲鳴があがり、川村が「タオルを回せ」と言えば全員が嬉々として回しだし、吉野が楽し気に歌う様子が会場内スクリーンに大映しになると、場内は「かわいい…」のため息が方々から聞こえた。完璧なトライアングルである。
3人に負けじと、パフォーマーの勢いが嬉々として光っていたのも、本ライブの強い特徴だった。注目は、前半に行われたひとりひとりによる、ソロダンストラックの箇所だろう。『【HiGH&LOW THE WORST】VS【THE RAMPAGE from EXILE TRIBE】』に「VS」と銘打たれているように、『HiGH&LOW』とのコラボレーションを一番強く感じるのが、ダンストラックのシーンとなった。
ダンスシーンのはじめには、岩田剛典演じるコブラが鏡を勝ち割る象徴的なシーンが流れ、その後は、シリーズのファンにはおなじみのSWORDチームや雨宮兄弟などが出演する名シーンがとぎれとぎれに流れた。『HiGH&LOW』シリーズの劇中歌に合わせて持ち味であるダンスをソロで披露するパフォーマンスに、いやでも期待高まる中、一番はじめに飛び出したのはTAKAHIDE。そしてRYUへと続く。
山王チームからSHOGO×YAMASHOがダブルで登場、さらにRUIと続けば、場内のボルテージは最高潮に。『HiGH&LOW』の象徴ともいえる『MUGEN ROAD』に乗せてMAKOTO×KAISEIがこの日一番とも言えるアクロバティックなダンスに挑戦、対になるような動きまで見せ、観客の目を楽しませる。ダンスは流れるようにZIN、SHOHEI&TAKUMAへと続いた。
White Rascalsのチーム曲『WHITEOUT』に合わせてITSUKIが躍れば、最後には黒木啓司演じるロッキーの名台詞「パーティタイム」のリップシンクまでやってみせ、このうれしいサプライズには、嬌声が上がった。最後にタンクトップを破るパフォーマンスを行ったLIKIYA&KENTAが躍り終わると、全員で『FUNK JUNGLE』を息を合わせてやり果せた。
また、『HiGH&LOW THE WORST』に出演する川村、吉野らによるお茶目な寸劇もお披露目され、川村が中心となり、劇中のセリフ「行くぞ!てめぇーら!」を大絶叫し、世界観を盛り上げた場面も。2夜だけとは何とももったいない、『【HiGH&LOW THE WORST】VS【THE RAMPAGE from EXILE TRIBE】』ならではの贅沢なショーは、THE RAMPAGEの「ダンス&ボーカルグループ」という強みを大きく打ち出したものとなった。
なお、ライブ会場となった幕張メッセには17日、18日合わせて32,000人、ライブビューイング(18日のみの実施)は、全国291館、18,000人、総勢50,000人を動員した。映画『HiGH&LOW THE WORST』は10月4日(金) より全国ロードショー。
取材・文:赤山恭子