ついに発売日を迎えたiPhone 11。ITジャーナリストの三上洋氏が早速レビューする。
やはり注目されるのが、カメラ機能の進化だ。「今回の目玉は超広角だ。iPhone11は広角、超広角の2つのレンズ、iPhone 11 ProMaxには広角、超広角、望遠の3つのレンズが付いている。iPhone 11 ProMaxにカメラが3つ付いている意味は、画面を見ると分かる。まず光学ズームで2倍という望遠レンズが、そして0.5という広角レンズだ。0.5、1、2という固定の光学レンズの画像を処理することによって、デジタルでズームしているように見せている。面白い加工の技術としては、逆トリミングができることだ。iPhone 11では標準で撮影した際に広角でも撮影し1か月データを保持しているので、画が見切れている時に後からその部分を写すということが可能だ。広角ではやはり端は少し歪むが、すごく自然な感じに見えるので、0.5倍でも撮りやすい。また、インカメラの性能が1200万画素と画質が向上した。カメラのF値にあたるものをいじり、絞りを開放までもっていくと背景をぼかすこともできるし、照明の強さも変えられる」。
さらに「この3つのカメラとインカメラの4つを活かし、4画面を1画面に表示するアプリが開発中だ。それによって、4つのカメラ機能のうち2つで録画する機能が出てくる。つまり、インカメラ=自分とアウトカメラ=相手を同時に録画、対談のような映像を収録することも可能だ。また、引きの画とアップの画を撮影し、2台で編集しているようにもできる。また、夜間の撮影にも強く、本当にろうそく1本でも撮れるイメージだ。これは長時間露光ではなく、何枚も写真を撮り、それらを合成している。だからシャッタースピードが3秒間でもブレない。これは今までのカメラにはない機能だ」。
実際に渋谷の若者たちに「自撮りのインカメラも広角になっているので、今までだと3~4人が限界だったのが、手を伸ばすだけで5~6人で撮影できる。周りの風景も入れ込めるので、よりアーティスティックに撮れる」と説明して触ってもらうと、カメラ機能を絶賛していた。
それ以外の機能向上も踏まえ、三上氏は「iPhone 11 Proの場合、4~5時間ほど長く持つ。CPUはとても早くなっているが、基本的なスペックについては1年前のXR、XSからそれほど変わってはいない。iPhone 6くらいの頃と比較すると、全く時代が違うくらいスペックはよくなっているが、ある程度頭打ちで、行くところまでは行ったという感じもある。一報、8とXRが値下げになっている。今はなかなか端末が割引されないので、価格が高い感じる方は8とXRを選ぶのも良い選択だ」とした。
また、今後の焦点となる、5G対応などについては「来年のiPhoneが5G対応になるかもしれない。また、今はFace ID=顔認証のみでTouch IDがなく、精度は上がったものの寝起きやメイクをしていない時、マスクをしている時には認証されない場合がある。やはりTouch IDが欲しいという要望はある。対するアンドロイドでは液晶で指紋認証ができるが、アップルはまだそこまでいっていない。もっとも、元々iPhoneはスペック的に遅れていてもスマートでカッコいい使い勝手を提案してきたので、そこは仕方ない部分がある」と話していた。
(AbemaTV/『AbemaPrime』より)
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