日本の社会は基本的に年功序列だが、勝負の世界ではどうなのか。生涯賞金22億円超えの元一流ボートレーサー・植木通彦が9月21日、AbemaTV「アベマde週末ボートレース~Saturday~」に生出演して、ボートレース界の人間関係について告白した。
現在、ボートレースアンバサダーを務める植木はこの日、番組ご意見番として元選手ならではの視点でレース展開を解説。同局アナの西澤由夏、ボートレース好きタレントの白河雪菜らとトークで盛り上がる中、女流雀士の蒼井ゆりかからひとつの質問が飛んだ。
「(ボートレース界に)先輩と後輩ってあるんですか?」。ボートレースは15歳から養成所入所が可能で、例えば2015年に引退した加藤峻二選手は73歳まで現役を続けた。選手の年齢幅はプロスポーツの中でも最大といえ、その人間関係は非常に気になるところだが、植木曰くボートレース界は「年齢よりも、登録順」なのだそうだ。
植木は18歳と、比較的若い時期からボートレーサーとしてデビューした。当然、年上の後輩は数多くいたそうだが、「一応、年齢は立てる」とのことで、その際は「さん付けで呼ぶ」とも伝えた。それを聞いた蒼井から「人間関係がレースに影響するのか」と質問されると、「水面ではない。基本的にみんな1着を狙っている」と即答。水面の上では先輩も後輩もなく、言うまでもなく誰しもが真剣勝負なのだそうだ。
ちなみに植木は、番組内で樋口由加里選手の趣味がスキー・スノーボードだと取り上げられると、「スキーをやったことはないが、僕もやったら上手いのではないか」とコメント。「モンキーターンのイメージがある」とバランス感覚の良さが要因とのことだが、白河から「スノーボードとかサーフィンとか、体幹が必要なスポーツをするSG出場選手は多い」と同意されると、「ボートレースもスピードがあればあるほど左に傾けられる」「スピードがあると遠心力が生まれ、内に体重をかけられる」と旋回技術における体幹の重要性を説いた。
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