人気バンドFTISLANDのボーカルで、『美男〈イケメン〉ですね』や『モダン・ファーマー』といったドラマで俳優としても活躍してきたイ・ホンギ。9月30日に入隊し、芸能活動はしばらく休止となる彼が、気難しい性格の財閥御曹司に扮して魅力を発揮しているのがドラマ『百年の花嫁』だ。
韓国を代表する財閥である太陽グループの後継者ガンジュ(イ・ホンギ)は、オソン建設代表の娘イギョン(ヤン・ジンソン)との結婚を控えていた。しかし、結婚もすべてビジネスのためと割り切る態度にイギョンは自尊心を傷つけられていた。その後、太陽百貨店の代表となることが決まったガンジュの就任式の日、出席するはずのイギョンが失踪してしまう。会社の再建のため、どうしてもふたりを結婚させなければならないと焦るイギョンの兄イヒョン(ソンヒョク)は、地方の港町で見かけたイギョンと瓜二つの女性ドゥリム(ヤン・ジンソン)を替え玉にしてピンチを乗り切ろうと考える。
『PRODUCE48』で練習生たちに見せた厳しくも優しいボーカルトレーナーぶりも記憶に新しいイ・ホンギ。『百年の花嫁』では、そんな素顔を封印し、幼い頃に負った心の傷が原因で他人に心を開かない冷たい人物を好演している。父の後を継いでグループのトップに立つことだけを目指してきた彼が、婚約者の身代わり(彼は気づいていない)としてやってきた率直でパワフルなドゥリムと知り合ったことで、本来持っていた温かい姿を少しずつ見せはじめる。周りにいるすべての人たちが顔色をうかがう中、思うがままに振る舞ってきたガンジュが、まったく空気を読まずに彼に接するドゥリムの言動にとまどいつつ、徐々に惹かれていく姿がコミカルかつロマンティックに描かれていく。ふたりの恋と並行して徐々に明らかになっていく、「太陽グループの長男と結婚する最初の花嫁は死ぬ」という呪いをめぐる陰謀の行方からも目が離せない。
病気の祖母との暮らしを支えるため、一日中、働きながらも明るさを失わないドゥリムと、打算でガンジュとの結婚を進めようとするイギョンの二役を演じ分けているのは、『私の婿の女』のヤン・ジンソン。顔は同じでもまったく性格の違うふたりになりきっている。また、自分たちの利益を守るために呼び寄せたドゥリムをいつしか愛するようになってしまうイヒョンを『私はチャン・ボリ!』のソンヒョクが演じている。さらに、昨年『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』のヒットで大ブームを巻き起こしたチョン・ヘインがガンジュの弟で自由奔放なアイドル歌手ガンイン役で登場。俳優デビュー作となるこのドラマでは、金髪の遊び人に見えて実はある人物に片思いしているというキャラクターを生き生きと演じている。
『百年の花嫁』は9月30日(月)よる10時35分よりAbemaTV【韓流・華流チャンネル】にて配信される。
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