![テント炎上…崖からダイブ… DDT名物キャンプ場プロレスは今年もカオス](https://times-abema.ismcdn.jp/mwimgs/6/2/724w/img_6282cc6db8ed658325ef76c27c2432b8547033.jpg)
DDT恒例の名物イベント・キャンプ場プロレスが、今年は9月19日(木)に「ネイチャーランド・オム」にて開催された。
もともと8日(日)に開催予定だったのだが、台風の接近により延期に。日程変更によってチケットのキャンセルも出た。が、結果として「ド平日の昼間から何やってんだ」感が増したのはプラスだったかもしれない。何しろキャンプ場=野外かつリングなしの広大なスペースでプロレスをするわけで、ハチャメチャでデタラメなところが最大の魅力なのだ。
今回のカードは、DDT全ブランドの対抗戦的なものだった。竹下幸之介&MAO&上野勇希(DDT)vsHARASHIMA&アントーニオ本多&大石真翔(DDT)vs木高イサミ&FUMA&トランザム★ヒロシ(BASARA)vs大家健&石井慧介&今成夢人(ガンバレ☆プロレス)vsまなせゆうな&上福ゆき&白川未奈(東京女子プロレス)。
5チーム同時対戦で、キャンプ場のそこかしこでそれぞれが勝手に闘い合うわけである。観客も山道を登り降りしながら、それについていく。
試合スタートの舞台である広場は地面が砂利になっており、ロメロスペシャルを仕掛けた白川もダメージを免れず。その白川はバンガローの屋根の上からダイビング・ボディアタックを敢行してみせた。
キャンプ場だけにテントを張って泊まっている一般客もいるのかと思いきや、中から出てきたのはコーディ・ホール。往年の名選手スコット・ホールの息子がキャンプ場プロレス参戦である。
![テント炎上…崖からダイブ… DDT名物キャンプ場プロレスは今年もカオス](https://times-abema.ismcdn.jp/mwimgs/d/0/724w/img_d0a6a11311200b7b7637b382c207b6f4535651.jpg)
(KO-D無差別級王者の竹下はアウトドアスタイルで登場。大家が運転する暴走軽トラを体で止めてみせた)
もう一つのテントから這い出してきたSAGATは、もともとBASARAチームとして試合に参戦するはずだったがインフルエンザで欠場に。しかし日程が延期され、自身も回復したのになぜか対戦カードに戻っておらず、テントに住み込んで乱入を果たしたのだった。
9月24日のシングル王座挑戦を前に、ここで勢いをつけるつもりだったと見えるSAGAT。しかし団結力の強いBASARAは“身内の乱入は自分たちで始末する”と言わんばかりにテントに火を放つ。泣き崩れるSAGATの前でテントは大炎上。「こんなのプロレスじゃない」という読者コメントがつきそうな展開だが「これがキャンプ場プロレスだ」と言うしかないのであった。
さらに今成がまなせを人質に山荘に籠城(毎年恒例)。DDTの映像ディレクターでもある今成は、マット界の全裸監督として『新SMぽいの好き』撮影を試みるもロケット花火の集中砲火を浴びた。
渓流、滝壺での闘いがあり、キャンプファイヤーの周りで花火が乱射され、最後は池に落ちた上野めがけてイサミが崖の上からニードロップで飛び降りた。やるほうもやられるほうもムチャし放題なフィニッシュだ。
イサミ率いるBASARAはDDTグループから独立することが決まっている。崖からのダイブは以前から考えており「これまで恐怖心があったけど、最後だという気持ちもあって飛びました」(イサミ)。また「キャンプ場でこれ以上やることないと思ってたところでこれを見せられた。楽しかったです」とも。
選手たちが体力と“プロレス頭”の限りを尽くして暴れまくるのがキャンプ場プロレス。東京女子勢の参戦も新たな可能性を広めた。もちろん、独立後のBASARAにも参戦してほしいものだ。
文・橋本宗洋