ラグビーの高校日本代表候補だった橋下徹氏が熱く語る“自己犠牲の精神”と“多様性”
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 日本代表が世界ランク2位のアイルランドを破る快挙に日本中が湧いたラグビーワールドカップ。3日放送のAbemaTV『NewsBAR橋下』でも、ゲストの武井壮と橋下氏が、熱いラグビー愛を語り合った。

 武井は前回のワールドカップを機に観戦に夢中になり、今では日本代表選手やニュージーランド元代表のリッチー・マコウ氏などともプライベートで交流するほどの"ラグビー応援団"。

 そんな武井が「今回、公式YouTubeチャンネルで過去の名シーンを見ながら解説する番組をやらせてもらいました」と報告すると、高校時代には全国大会にも出場、高校日本代表候補にも選出された経験を持ち、「ワールドカップについて喋りたいが機会がなかなかなかった」という橋下氏は「ラグビー協会の悪口ばっかり言ってたから、そういう仕事の話は来なかった」と苦笑。「誰からの誘いもなかったら家で見ていました。口から泡飛ばして"ここを見ろ!"とか説明するから、"静かにしてパパ!」とか言われながら(笑)」と告白。

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 武井が「仲間にパスをつなぐために全力を尽くす。そうやって誰かのために90分間プレーするから、強いのに優しいし、思いやりがある。そしてコミュニケーションの達人でおしゃべりも上手。そりゃみんな一流企業にいるわなと思う」と話すと、橋下氏も「鼻血は出るわ、脳震盪になるわ、青アザができるわ。そんなスポーツだから危ないと、親御さんたちもあまり勧めないと思う。でも自分の身体を犠牲にし、"助けにくるな!"とギリギリまで相手チームの選手を引きつけて、そして味方にパスをする。一歩間違えたら大怪我をする、それも覚悟の上。今回もニュージランド代表の選手がやっていたんだけど、パスするときには両手に持ち替えて、赤ちゃんを渡すように優しいパスをする。受け取ったメンバーは、感じるものがあると思うね。これはもう戦国時代そのもの!矢を食らってボロボロになっても、味方の道が開けるなら、と死んでいく。これを90分間ずっとやっている姿。これは痺れるね!」と熱っぽく語った。

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 日本代表チーム31人のうち15人が外国出身選手で構成されるなど、多様性も各代表チームの魅力の一つだ。

 この点について武井は「今はスポーツも大きなビジネスになっているが、国家とか人種がフラットに交流するきっかけになるということが大事だと思う。高いレベルの選手が他国の国籍を選べたり代表になれたりすることによって、その国の選手が出られなくなるということにも繋がるが、その国のレベルが高まり、ひいては競技全体のレベルも上がる」と指摘。

 橋下氏も「ラグビー日本代表を見ていて、外国人と合わさって社会を作るってこういうことだと実感した。最初はあれっ?と思うかもしれないけれど、見ているうちに違和感もなくなり、頑張れ!ってなるのが嬉しい。国籍をもとに固める、というスポーツやチームがあってもいいし、ラグビーのルールの歴史を遡ると大英帝国の植民地政策に繋がってくるところもあるので、決していい話ばかりではないかもしれないけれど、一緒に生活をしているメンバーでチームつくるということには大賛成。移民政策についても"反対だ、日本人は日本人だけでやるべきだ!"という人もいる。でも僕は開くべきだと思う。なぜなら、そのことで確実に強くなれるから。ラグビー日本代表に関しても、外国から超一流の選手がくることで、日本人選手が選ばれるチャンスが小さくなってしまうかもしれないが、すごい選手たちとの競争で揉まれることによって、日本人選手たちのレベルは確実に上がってくる。かつてはオールブラックス(ニュージランド代表)に屈辱的な負け方をしたこともある日本もここまで来ることができた」と話していた。(AbemaTV/『NewsBAR橋下』より)

▶映像:武井壮と橋下氏による対談(期間限定)

ゲスト:武井壮
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