先月26日、『株式会社ニシノコンサル』(AbemaTV)が放送され、お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣が悩める車イスYouTuberに“100万円の使い方”を提言した。
番組に相談を寄せたのは、YouTubeチャンネル『寺田家TV』で車イスYouTuberとして活動中の寺田ユースケさん。相談内容は「当選した100万円の使い道」というもので、なんと寺田さんは1月にZOZO前澤前社長が実施したお年玉企画の当選者。当初は「100万円分の服を購入してオシャレがしたい障がいのある方々100人にプレゼントして全員で表参道を堂々と歩く」と表明していたが、いざ大金を手にすると障がいを持つ人にどう使うのがベストなのか迷ってしまったという。
寺田さんは路上に吐き捨てられたガムやレンガ道など、日常で困っていることをVTRで紹介。1人で上ることができない急な坂道では、女性2人が車イスを押して手助けしてくれる場面もあった。寺田さんは「自分から『押してくれませんか?』とか気軽に声をかけた方が、健常者の方々も押しやすいんだなって思う。この時も声をかけようか迷っていたら押してくれた」と振り返る。
すると、西野は「いいことをすると偽善だと疑われるんじゃないか、いいことをすると自分が攻撃されるんじゃないかというブレーキがある」と懸念点を指摘。そのブレーキを“偽善ブロック”と表現し、障がい者サイドから取り除くことができれば手助けがしやすくなると主張した。
偽善ブロックを解除する方法に100万円の使い道を見出した西野は、「寺田くんがWi-Fiマンになる」と提案する。寺田さんがWi-Fiの発信基地となって街中を走ることが、手助けする側にとっても「自分がWi-Fiを使うためにやっている」という逃げ道になるという。この西野のアイディアに寺田さんは「したい! Wi-Fiマンになりたい!」と興奮を隠しきれない様子だ。
番組ではその後もさまざまな意見が飛び交い、結果としては番組のブレーンとして登場した乙武洋匡氏の「車イスの子ども達とキャンプ」という案を採用。寺田さんは100万円のうち約50万円を使い、Twitterから応募のあった車イスの子ども9人を含む総勢35名でキャンプを開催した。