台風19号による大雨により、各地で街が浸水するなどの被害が相次いだ。そんな中で注目されたのが、ダムからの「緊急放流」という言葉だった。
そもそもダムには大きく2つの役割がある。貯めた水を水道用水や発電などに利用する「利水」と、水位の調節によって地域を洪水などから守る「治水」だ。「緊急放流」は、治水のため、ダムに流れ込んでくるのと同量の水を下流に流して水位をコントロールし、ぎりぎりまでダムに水を貯めつつ、溢れるのを防ぐ操作のことを指す。今回、大雨で水位が上がった6つのダムで12日の夜から13日の未明にかけて実施された。