『凶悪』、『孤狼の血』、『凪待ち』など、現代社会に刃を突き立てるような作風で社会の闇や人間の弱さを描いてきた白石和彌監督が、今度は真正面から“家族”を描く。映画『ひとよ』が11月8日(金)より公開される。本作は、子どもたちを守るため、愛する夫を殺めてしまった母親が、15年ぶりに子どもたちと再会、家族4人が葛藤しながらも絆を取り戻そうともがく姿を描いたヒューマンドラマだ。
壊れてしまった家族を演じたのは、佐藤健、鈴木亮平、松岡茉優、田中裕子と日本映画界を代表する実力派俳優たち。意外にも“血縁家族”を描いたことがなかった白石監督だが、それだけでなくオールスターキャストの起用も挑戦だったと語る。白石監督が役者の力を実感したという『ひとよ』の現場とはーー。