こんにちは。青木真也です。元気です。
ONE日本大会が終わりました。応援ありがとうございました。皆様の応援のおかげで無事に終えることができました。1カ月から2カ月の間、プロモーションに練習に100%取り組みました。皆様に協力していただいて、なんとかやれたのだと思いますし、一人では形にならなかった試合だなと感じています。今は感謝とほっとする気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
イベントというものは終わると充実感もあるし、課題を忘れてしまいがちなのですが、イベントが終わっても何も解決しない訳で、次に向けて気を引き締めてコツコツと頑張っていきたいと思います。
試合時間は54秒だけれども、そこには36年と5カ月という自分の人生が詰まっているし、大げさに言えば格闘技の歴史が詰まっています。54秒を味わい尽くしてほしい。
今回の試合でもいつもと変わらずに応援してくれる仲間たちが会場まで来てくれました。
その熱狂ぶりを映像で見せてもらったのですが、大人がここまで熱狂するのだとびっくりするレベルの熱狂ぶりです。コンテンツの価値は感情の揺れ幅だと思っていますが、熱狂のレベルが常軌を逸しているので、格闘技選手として物語を作ってきてよかったなと感じました。
皆が自分のフィールドで日々必死に闘っているからこそ、同じ必死に闘っている仲間として共感してもらえるのだろうし、互いに共感しあえるためにも自分自身が日々を必死にやっていこうと思えます。楽しむために受取側が必死に生きるのは、作り手としては言いにくいのだけれども、絶対にあることだと思います。
試合が終わって次がどこにどう向かおうか。試合が終わって手帳を広げるとありがたいことにほぼ毎日スケジュールが入っています。大きなことをやろうとするのではなく、目の前にあることをコツコツとやっていきます。今日も明日も懸命に生きるぞ。先を見ずに目の前のことを必死に。
次回のONE日本大会は春先頃にはとの話を聞くのですが、このままでは難しい大会になるのは明確だから、今からコツコツと積み上げていくことが大切です。喉元過ぎれば熱さ忘れるものだけれども、それでは先に進めないから全員が自分ごとでやっていきましょう。舐めんなよ。
文/青木真也(格闘家)