(10月15日の記者会見にて。両国直前大会ならではのマッチメイクだ)
DDTは11月3日に両国国技館でビッグマッチを開催するが、その直前の10月27日にも後楽園ホールで重要な一戦が待っている。
『両国大前夜祭!!』と題したこの大会の注目カードの一つは「Road to Ultimate Party 2019!スぺシャル6人タッグマッチ」。竹下幸之介&中島翔子&大家健vsHARASHIMA&坂崎ユカ&木高イサミという男女混合マッチだ。
11.3両国で、竹下とHARASHIMAはそれぞれが保持するKO-D無差別級、DDT EXTREME級のベルトをかけダブルタイトルマッチで激突。中島が持つ東京女子プロレスのプリンセス・オブ・プリンセス王座には坂崎が挑む。つまりこのタッグマッチは両国に向けての前哨戦だ。そこにガンバレ☆プロレス代表の大家、プロレスリングBASARA代表のイサミが加わり、両国同様、この試合もDDTグループの全団体が結集しての闘いになる。当然、そこには対抗戦的なムードも出てくるだろう。
試合に向けて、竹下はこんなコメントを残している。
「この試合には各団体のトップが集まっている。男女とかキャリアとか、前哨戦ということも関係なく、世界レベルのベストな試合を見せたいですね。僕自身も男女関係なくいきます。前哨戦で終わらせるのはもったいない。今のDDTができる最上級のオールスター戦だと思ってます」
これにイサミも「いいね。乗った」。また東京女子プロレスのチャンピオンとしてDDT後楽園大会に出場する中島は「凄いメンバーに囲まれて、昔だったら緊張してたと思います。でも今は対等に立ち回れる自信がある」。坂崎も「体は小さくても別の部分では負けてない。私にとって東京女子は最高なので。最高なところを見せます」と言う。
この試合は30分3本勝負。2本先取の形式となるため「自分が竹下から2本取りますよ」とHARASHIMAは意気込む。そんな中、大家は「俺が3本取ってやる!」。それでは5本勝負だとイサミに指摘されると、今度は壇上のベルトすべてを獲ると宣言。東京女子のベルトも「タマ取ってやってやる!」と言い出し、イサミには「お前とタマかけてやってやる!」。あげくチャンピオンの中島も自信ありげに対戦をOKするなど脱線、会見が大家ペースになりかけたところでお開きに。
つまりはカオスかつ最高峰なのが、DDTグループのオールスター戦なのだ。竹下とHARASHIMA、中島と坂崎、大家とイサミの対戦だけでなく、男子vs女子のマッチアップも興味深い。両国大会に向けて何が起こるかというだけでなく、この試合そのものも独立した闘いとして楽しめるものになるだろう。
文・橋本宗洋