AbemaTVにて10月27日22時より放送がスタートするオリジナルドラマ『フォローされたら終わり』(1話15分×2話ずつ 全16話)。高校時代、青春を共にした9人の男女。学校を卒業し、社会に出てもその絆は変らなかった仲間たちだったが、とある行動がきっかけそれぞれが秘密にしてきたすべてが丸裸にされていく。実態の見えない“SNSのダークサイド”を描き出した、今まさに旬とも言えるSNSサスペンスドラマだ。演じるのは注目の若手俳優陣が演じるとあって、放送前からすでに話題沸騰。とくに、主演の岡田健史は2018年に連続ドラマ『中学聖日記』でデビューを飾って以来、本作で連続ドラマ初主演だけに作品への取り組みも熱い。そんな岡田と共演した小川紗良、中尾暢樹、松大航也、犬飼貴丈、ゆうたろう、主要キャスト6名が集結。撮影現場での舞台裏や高校時代の秘話、そしてこの作品を演じて改めてSNSについて感じたことなど率直に語ってくれた。
岡田健史の印象は? 全員が口を揃えて「現場を引っ張ってくれる方」
ーー岡田さんは今回連続ドラマ初主演で初座長を務めることになったと思いますが、いかがでしたか? プレッシャーなどなかったのでしょうか?
岡田:プレッシャーがゼロだったというと嘘になるかもしれないんですが、あまりなかったですね。作品に入る前、監督とプロデューサーさんと2時間ぐらい話して、いろいろとお伺いしたんです。どういう風に作品を持っていきたいのか。最後はどうなるのか。僕が演じる壮太郎はどういう風に入っていけばいいのかと。とにかく、僕が演じる壮太郎がブレたら、周りのキャラクターが強烈なだけに作品自体がブレてしまうと思ったので、まず明確にしたんです。それで撮影が始まって、どうしたらいいのかなと考えているうちに、あっという間にクランクアップしていました。初主演であることを意識する暇もありませんでした。
中尾:岡田くんは今、20歳だよね?僕は20歳の時に、こんな考えはなかったな。「自分では初座長として、普通にやっただけ」と言ってますけど、こんなことを言える人はなかなかいないと思います。
ーー一緒に演じたことで岡田さんに対する印象は変わりましたか?
中尾:会う前は20歳の初々しい青年が来るのかなと思っていたんです。それが、初日からグイグイと話しかけてくれるし、高校時代からの親友という設定なので、仲良くしようと距離を縮めて来る。座長としてしっかりと自分の務めを果たそうとしている。イメージが大きく変わりました。
犬飼:確かにそうだと思います。初めての共演シーンは岡田くんがちょっと感情的になるシーンだったんですけど、初めから真摯に演じている姿を見て、僕も頑張らなくてはと刺激を受けました。現場を引っ張って行く力がすごくある方なんだなという印象を持ちました。
ゆうたろう:僕が演じる太陽と、仲村(岡田)、新藤(犬飼)の3人はシェアハウスをしていて親友という関係性なので、仲良くなれればいいなと思っていました。実際に現場では健史くんが一人一人とコミュニケーションを取ってくれて、初日から、壮太郎役は岡田健史以外はいないと感じました。僕は今21歳で、これまでお芝居の現場で、自分より年下の方と一緒になることがあまりなくて、健史くんがどう引っ張ってくれるんだろうと思っていたんですけど、いい意味で、気負わずに全員に接してくれ、現場をつないでくれた。すごく感謝しています。
小川:私も撮影の初日、「よろしくお願いします」と言ったときに壮太郎そのままだと思いました。立ち振る舞いで真っ直ぐな人だと感じました。でも、撮影を重ねていくうちに、真っ直ぐ過ぎて、時々面白い(笑)。みんなが言う通り、現場の引っ張りも役への入り方も経験や年齢を感じさせない方だと思いました。
松大:僕も話してみるまでは、真面目な人なのかなと思ってたんです。でも話してみたら、意外と明るくて、可愛げがあって、僕が言うことにツッコんでくれたり、とても話しやすい方でした。
小川紗良はジャズ部の部長でピンクヘアー 意外な学生時代を語る
ーー今回は回想シーンで高校時代も演じていますが、皆さんはどんな生徒だったのでしょう。役とのギャップを感じましたか?
中尾:僕は演じたカジ(梶浦)ほど、飛びぬけてはいないですけど、役とあまり変わらないかも(笑)。高校時代のシーンではアドリブも多かったのですが、高校の頃を思い出して言っていました。最初、脚本を読んだときは、カジって割と無神経で何も考えてないというキャラなんだろうと感じていたのですが、演じていくうちに、わざと空気を読まなかったり、実は頭いい奴がバカなフリしてるのだと気づきました。多面的で本当のところを見せない面白いキャラクターなんです。
岡田:僕が演じた壮太郎の真っ直ぐなところは共感できるというか、自分の中に間違いなくある要素です。ただ壮太郎ほど、あそこまで人を信じることはできなかったです。人を信じることは簡単じゃないですし。だから、そこを壮太郎の素敵なところだなと思って、視聴者の方々には見て欲しいと思います。
犬飼:新藤は周りとのバランスを見て、その時に必要なことに応えるバランサー。僕自身、高校時代、そういうところがあったよなと思いながら演じていましたね。周りを一歩、引いて見るような物の見方をしていたので、壮太郎に対する新藤の態度や、彼にかける言葉には共感しながら演じさせていただきました。
ーー冷静に人を見られていたんですね。ご自身と違うところはありましたか?
犬飼:メガネをかけているかいないかぐらい(笑)。
一同:ハハハハ(笑)。
ゆうたろう:太陽くんは簡単に言うと、陽キャラで誰の懐にでも入っていくようなキャラです。言ってしまえば、ワンコ系男子。僕は、たぶん(キャストの中でも)演じた役と一番ギャップがある。僕が陽キャラではなくて、陰キャラだったので(笑)。あれ、誰か笑った?
一同:(笑)
ゆうたろう:太陽くんとは見た目や言動も違うんですけど、自分も客観的にみんなと接していたので、頭の中でゲームをしているというか、人のことを分析したり観察しているところは似ています。勝手に頭の中で考えてしまっています。誰にも言わないですけど。そこは台本を読んで、すごく似ていると思いました。
小川:私は高校時代がすごく楽しくて。学校がすごく好きだったんです。部活も頑張って、それこそ文化祭実行委員会に入って、行事に命を捧げてました!
一同:へぇ~意外!
小川:そうなの(笑)。スマホで文化祭準備中の様子を撮るシーンは、また実際に青春をやっているみたいで、すごく楽しみました!ただゆまのキャラクターは私と全然違います。ゆまは優しくて真っ直ぐで人の言うことを受け入れる子なんですけど、私自身は不器用なんです。ゆまを演じながら、真っ直ぐさ、人に対する誠実さを日々学ぶという、ちょっと不思議な時間でした。
ーー高校時代の部活は何だったのでしょうか?
小川:ジャス部で部長をやってました。
一同:かっこいい~!
小川:トランペットを吹いていたんです。
中尾:髪、ピンクだったんでしょ?
犬飼:なんで知ってるの?(笑)
中尾:全部知ってる(笑)。
岡田:えっ、ウソ、こわっ!?(笑)
ゆうたろう:カジ、ストーカーじゃん!(笑)
小川:あはは(笑)。違う、違う。本当は私がしゃべったの。
犬飼:きゃりーばみゅぱみゅさんみたいな感じだったの?
小川:きゃりーさんほどじゃないけど、毛先だけ。
ゆうたろう:それは素敵ですね~!
ーー小川さんのピンクヘアーも見てみたいです!松大さんはいかがでしょうか?
松大:僕はこの役とあまり変わらなかったです。仲間の輪を大切にしたいタイプなので、その中でのケンカとか嫌いなんです。役と違うとしたら、高校時代は周りに女子がいなかったこと。今回はいい経験になりました。女性とどう接すればいいか、勉強になりました。
犬飼:そんなこと言って大丈夫!?(笑)視聴者心配しちゃうよ!
犬飼貴丈「このドラマはSNSを利用するに当たっての教科書になる」
ーー今回の出演をきっかけに、SNSについての考え方が変わったところや意識するところはありますか?
岡田:ロケ撮影のときはどうしても一般の方が通られることがある。そういうとき、スタッフさんも僕らも撮影はご遠慮くださいとお願いするんですけど、それでもやはりスマホを向ける方がいるんです。今回の現場では、自分も壮太郎になり切っていたので、今まで以上に気になりました。声には出さないけれど、僕の中の壮太郎は叫んでいました。そう言った意味でも、自分が無意識なところまで壮太郎に近づいていることに気づき、すごく新鮮でもありました。
犬飼:このドラマはSNSを利用するに当たっての教科書になるのではないかと思います。場所を特定されないように注意しないと、いろんなところから自分のことがバレていくというのが、ドラマの中で描かれてます。ドラマを見ると、SNSを使うときに少し気が引き締まるんじゃないかと思います。
ーー瞳に写り込んだ風景で、場所が特定されるという事件もありましたし、怖いですよね。
小川:私もあのニュースを見てから、ますます写真投稿には気をつけるようになりました。
岡田:そこまでされたら、何に気をつければいいのかわからなくなりますよね。ある意味、自由がない社会だなと思います。とくに僕たちは見られる立場だから、意識しないといけない。
ーーまさに今、旬のドラマで戒めがある。改めてSNSを考えるきっかけにもなる、そしてサスペンスとしても見応えあるエンタメですよね。本日は本当に有難うございました。
『フォローされたら終わり』では、ドラマ内の犯人予想で100万円が当たるキャンペーンをアベマTV公式Twitterで毎週開催中。応募回数に比例して、当選率アップ。番組を視聴しながら参加しよう。詳しくは番組ページをチェック。
テキスト:前田かおり
写真:野原誠治