8日(金)に新宿FACEで開催される立ち技打撃格闘技RISEの女子大会『RISE GIRLS POWER』に、15歳の“8頭身JK”ファイターが出場する。第2代RISE QUEENで、RENAらと一時代を築いた元最強女子キックボクサーの神村エリカに師事するAKARIだ。
5歳でキックボクシングを始めたというAKARIは、小学校1年生で現在所属するジム「TARGET」に入会した。当時はまだ幼かったAKARIだったが、女子ながら迫力のある神村の試合を見て「この人に教えてもらいたい」と自らの意思で神村と同じジムに飛び込んだというから驚きだ。ジムの会長であり、RISEの代表も務める伊藤隆氏とはおよそ10年の付き合いで、今ではTARGETのみならず「RISEの妹」としても可愛がられている。身長163センチですらりと伸びた手足もさることながら、顔の小ささには驚かされる。推定“8頭身”のJKファイターだ。
今までに2度ほど「遊びたい」とジムを飛び出したとうが、いざ遊んでみると「これじゃない」とキックの面白さを再確認する結果に。ジムを飛び出すときも、戻ってくるときも、師匠の神村は「わかった」としか口にしなかった。師匠と二人三脚でトレーニングに励んだAKARIは、2018年に行われた若手の登竜門「KAMINARIMON全日本女子トーナメント」の-52kg級で優勝、さらに今年9月のプロデビュー戦では判定勝利を飾っている。
「練習をした分だけ、強くなる」
TRY HARD GYMの小原ここに人生初のダウンを奪われて敗北を味わったが、負けを境に練習に取り組む姿勢が変わった。「練習をした分だけ、強くなる」という神村の言葉が、日々トレーニングに励むAKARIの心の支えだ。伊藤会長が「キックボクサーなので、手足の長さが武器になる」と話せば、神村も「強いキックとパンチを打てるのは分かっている。あとは細かい詰めの部分」と今後の成長と活躍に期待を寄せている。
■プロ練に参加するために、通信制の高校を選択した
15歳ということで、普段は制服を着ているAKARIだが、本人いわくその制服は「なんちゃってダミー」。ジムのプロ練習が開始される時間が13時ということで、よりレベルの高いプロ選手らと一緒にトレーニングを積むために普通高校への進学を断念し、通信制を選択した。プロを目指すことに当初は「止めておきなよ」と否定的だった神村だが「RISE QUEENのベルトを獲りたい」というAKARIの言葉を聞くと「大変だよ」と短く応じた。AKARIは師匠に倣い「どんな相手でも絶対に倒せる」選手になりたいと目標を明かす。
そんなAKARIに対して伊藤会長は「2年でRISE QUEENのベルトを獲ること」を厳命しているというが、当の本人は「高校生のうちに……獲りたいです……。いや、獲ります」と15歳らしさをのぞかせて控えめ。しかし、8日の試合に向けては「デビュー戦がぐちゃぐちゃだったので、1Rは様子を見て、次第にギアを上げ、キックを上手く使いながらコーナーに詰めてKOがしたい」と力強く抱負を語った。
ちなみに話を伺った日に着用していた制服は、入学式のためにネットで見つけたものだ。同年代の友達とは違う道を選び、自らの目標に向かって一歩ずつ歩みを進めるAKARI。“8頭身・JK”ファイターが、長い手足を生かしてどのような戦いを見せるか注目だ。
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