将棋の竜王戦七番勝負第3局が11月9日、兵庫県神戸市の神戸ポートピアホテルで午前9時から始まった。先手の豊島将之名人(29)が現在2連勝で、勝てば初の竜王位に王手をかける。後手の広瀬章人竜王(32)は初防衛に反撃なるか。
竜王戦では史上5度目となる「竜王対名人」の七番勝負は、第1局で豊島名人が逆転勝ち。第2局も豊島名人が、長手数の詰みをしっかりと読み切って快勝を収めた。先手番である本局も勝利すれば、史上4人目となる「竜王・名人」が一気に近づく。昨年、羽生善治九段(49)から奪取に成功した広瀬竜王からすれば、まずは今シリーズ初勝利で、流れを呼び込みたいところだ。両者の対戦は過去に17回あり、豊島名人が9勝8敗とほぼ互角だ。