“進化する40歳”に突きつけられた衝撃のアッパー…容赦ない1RKO葬
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 進化する40歳が、衝撃のアッパー一撃に沈んだ。

 11月8日フィリピン・マニラで開催されたONE Championship「ONE:MASTERS OF FATE」に出場した藤沢彰博が、キム・キュサン(韓国)に1ラウンドKO負け。30代後半でプロ契約の切符を掴んだ実力者が、ONE3連敗で格闘人生の崖っぷちに立たされた。

 日本ではアマチュア大会にエントリーした位の経歴の30代後半の男が、タイを拠点にONE Championship本大会に出場するという夢物語を藤沢は体現してきた。タイを拠点に総合格闘技をはじめたのも2016年と僅か3年前だ。若い選手たちに混じって登竜門的な大会「ウォーリアーシリーズ」を勝ち抜き、38歳でONEとのプロ契約。異色すぎる経歴に驚いたファンも少なくないだろう。

 しかし、今年に入り藤沢は4月のフィリピン大会、7月のマレーシア大会と2連敗。40歳を迎えいよいよ、一戦一戦が正念場となる。対戦相手のキムは、キックボクシングで韓国のローカル王者を経て、総合格闘技に挑戦。現在はシンガポールの「Evolve Fight Team」に所属する有望株だ。

“進化する40歳”に突きつけられた衝撃のアッパー…容赦ない1RKO葬
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 フライ級の試合、対戦相手のキムは身長179センチ、165センチの藤沢とは14センチの差。当然リーチの長さも大きく藤沢を上回るため遠い距離から相手を窺う序盤。ローを基点に距離を縮める藤沢だが、入り際にキムの強烈なショートカウンターからの右アッパーを被弾。1分8秒でノックアウト負けを喫した。

 今回の敗戦で3連敗となった藤沢だが、この試合に向けてはタイで柔術とムエタイの2つジムに所属して技術を磨いてきた。「出入りでリーチの差を無くしたい」と語っていたように、序盤から前に出る積極性を感じさせる試合運びを見せるも、今回はキムの強烈な一撃に苦杯を嘗める結果となった。

 結果が全ての総合格闘技の世界だが、藤沢は40歳を越えた今もなお新たな技術を身に着け、勝つためのチーム体勢を構築している真っ最中だ。下部リーグから勝ち抜いて来た粘り強さを、今一度ONEの舞台で体現して欲しい。

【映像】“進化する40歳”に突きつけられた容赦ないアッパー

 崖っぷち!ONE2連敗中の40歳 藤沢彰博 3度目の正直ならず
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