16日にAbemaTVで放送された『格闘代理戦争 K-1 FINAL WAR』で、魔裟斗が「格闘界から消えた男」を再びリングの上へと引き戻した。
格闘技界の次世代スターを誕生させるべくスタートした格闘ドキュメンタリー企画。第5弾となる今回は、前シリーズに引き続き「K-1」のトップファイターたちが「監督」として登場。勝ち抜き制によるチーム戦で激突し、優勝チームには賞金300万円とK-1への出場が確約される。
トライアウトを経てメンバーを選出した魔裟斗だったが「みんな小さいのでパワー負けしてしまうんじゃないか」と現状の不安を吐露した。
対策を考えたという魔裟斗は「プロ2戦未満」「体重65kg」という、今回の参加条件に合致する人物に見当がついたそうで「ちょっと思いついたヤツがいて。とりあえず、呼んであるんですよ」と、すでに該当人物を呼び寄せていることを明かした。
今回の試合のための選手を探すために渡ったタイから帰国をした直後、実はその人物に直接電話を入れていたという魔裟斗。「今度、もう1発やるんだよ、戦争を」と新たなシーズンが始まったことを告知したうえで、「なんかね、(現状に)ピンと来てないんだよ、俺」とも語り、その人物に電話をかけるに至った経緯についても伝えたとのことだ。
こうした経緯を経て、スタッフの前に姿を現したのは『格闘代理戦争1st Season』で、初監督を務めた魔裟斗の推薦選手として優勝した松村英明。重くパワフルなパンチを武器にKO勝利でK-1とのプロ契約を獲得したが、デビュー戦敗退後は表舞台から姿を消していた。
世間でも「消えた」「格闘技は辞めたらしい」と噂をされていた松村だったが、実はプロデビュー直後に実家の土木建設会社が倒産寸前の危機に陥ってしまったそう。「自分の今後のことが全然見えなくなってきちゃって」と、格闘技を続けるべきか迷っていたことを明かした。
一方、魔裟斗は「『格闘代理戦争』が終わるまでは面倒を見る」との約束から、プロデビュー戦の指導を他者にバトンタッチしたことについて「あそこでもうちょっと俺が見てやったら、あの試合(デビュー戦)はもうちょい違う展開があったんじゃないか」「多分、本人的にも、納得のいく練習ができていなかったと思う」と、後悔があったことを告白。
今回の招集に「本当にうれしいです。ありがたいです」と語る松村。魔裟斗は「キツイよ?」と、かつての教え子に過酷な練習になることを匂わせると、松村は「大丈夫です、死ぬ気でやります」と決意を口にしていた。