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 乃木坂46が11月26~27日の2日間にわたり東京・国立代々木競技場 第一体育館にて「乃木坂46 3・4期生ライブ」を開催した。

 この公演は3期生と4期生による初めてのコラボライブ。キャパ1万人の規模に対し、チケットの応募総数は20万に達した。また、国立代々木競技場 第一体育館での乃木坂46の単独公演は「真夏の全国ツアー2013 FANAL!」以来、およそ6年ぶりとなった。この記事では27日公演の模様をレポートする。

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 吉田綾乃クリスティー、田村真佑という両期の最年長コンビによる影ナレの後、「Overtuer」を経て登場した乃木坂46は「おいでシャンプー」で早速客席のボルテージを高めると、続けて「ガールズルール」「裸足でSummer」といった人気曲を連投。それから3期生のオリジナル曲「トキトキメキメキ」、そして4期生のオリジナル曲「キスの手裏剣」を合同でパフォーマンスして、早くも会場を熱気に包んだ。

 MCパートでは清宮レイが「3期生の先輩方にも頼りながら4期生も頑張るのでよろしくお願いします!」と満面の笑顔で挨拶すると、続けて掛橋沙耶香が「ここにいる全員が3期生と4期生を好きになってくれるように精一杯頑張ります」と宣言。さらに向井葉月が「昨日の公演を観に来てくださった1期生と2期生の先輩方が『葉月を見てると元気になるよ!』と声を掛けてくれたので、会場のみなさんのことも笑顔にしたいと思います!」と元気よく話すと、中村麗乃は「みんな、3期生と4期生に会いたかったですか!? もっと声出せるかな? 今日は席の近くも遠さも関係なくみなさんを幸せにしていくので楽しんでいこうね!」と大声で煽り客席は大歓声で応えていた。またこの日、伊藤理々杏与田祐希の髪型は揃ってツインテールだった。2人が並ぶ姿にメンバーが「かわいい!」と絶賛するも与田は開演前に大園子から「幼稚園のピアノの演奏会みたい」とコメントされたことを暴露して、会場を和ませていた。

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 続いて4期生だけでオリジナル曲「4番目の光」を爽やかに届けると、「会いたかったかもしれない」をエネルギッシュにパフォーマンス。「ハウス!」の終盤には、器械体操が得意な清宮が美しい前転を披露して会場を盛り上げた。その後行われた、MCでは4期生メンバーが2020年の抱負を語っていった。来年、高校1年生になる筒井あやめが「元気な曲とは別に大人っぽい曲も色気とかを出しつつ、かっこよく踊れるように頑張ろうと思います」と目標を語ると、これを聞いていた清宮は“色気”という言葉に反応したのか、オーバーリアクションをとっていた。次に金川紗耶は「私は甘えちゃう部分があるので、2年目は4期生のお姉さんを目指したいと思います」と宣言。具体的な人物を聞かれると「賀喜遙香みたいになりたい」と明かして、会場を沸かせた。

 続いての3期生パートでは「三番目の風」「自分じゃない感じ」が連続で披露された。その後、4期生がステージに登場すると最新オリジナル曲「図書室の君へ」を披露、それからピアノVer.にアレンジされた「羽根の記憶」をしっとりと歌唱し、感動的なムードで会場を満たした。

 場内が暗転し再び3期生がステージに登場するとダンスパートを経て、久保史緒里をセンターに据えアンダー曲「日常」を迫力満点にパフォーマンス。曲中のブレイクでは久保が不敵な笑みを浮かべるなど、豊かな表現力で観客を魅了していく。続いては梅澤美波がセンターを務め「自由の彼方」を、それから大園の「今日はたくさん思い出を作っていきたいと思います! まだまだ声出せますか?」という掛け声から「思い出ファースト」をフレッシュにパフォーマンスした。

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 そしてここからはこのコラボライブの特別企画として「3期生VS4期生 乃木坂46クイズバトル」と題したコーナーが展開された。その内容は全部で5問、乃木坂46に関するクイズが出題され、3期生と4期生のメンバーが回答していき勝敗を決するというもの。進行役として登場したフリーアナウンサー高橋大輔が観客に対し3期生と4期生のどちらを応援するのか拍手の大きさでアンケートを取ると、まずは4期生に軍配が上がった。

 次々とクイズが出題されていき、4問を終えた時点で3期生が3勝(久保が2問正解、岩本蓮加が1問正解)、4期生は1勝(田村が1問正解)という結果に。この時点で勝ち目を失った4期生だが、先輩の粋な計らいもあり最終問題の正解チームには1万点が加算されることに。最後は2人が走力対決を行い、先にゴールに到着した方が回答権を得るというルールが設けられた。3期生代表は阪口珠美、一方、4期生代表は柴田柚菜が選ばれた。デッドヒートを展開し、見事回答権を得たのは3期生チーム。「からあげ姉妹のユニット曲『無表情』のコールに使われる5つの食べ物は何?」という難易度の高い問題に残念ながら阪口は不正解。回答権が柴田へと移ると「焼きそばパン、ライスカレー、たくわん、フライドチキン、唐揚げ!」と正解し、見事1万点を獲得。クイズ対決は4期生が勝利し、ご褒美にスウィーツをゲットした。

 対決が終わり進行役の高橋が山下美月に感想を求めると「クイズとかスウィーツとかどうでもいいんです」と切り出す。この発言に会場がざわつく中、山下が「4期生の方が声援が大きかったのが理解ができないんです。『そういうとこだぞ!』ってみんなに言いたい(笑)! すぐ新しいものにいっちゃうって思いましたね。だから後半戦はもっと3期生のことも好きになってもらえるように頑張っていきます!」とコメントすると、会場は大きな盛り上がりをみせていた。

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 続いてはユニットコーナーへ。岩本、大園、向井、矢久保美緒、筒井による「でこぴん」、理々、阪口、与田、掛橋、柴田、清宮による「あらかじめ語られるロマンス」、梅澤、佐藤、山下、吉田、金川、田村、早川聖来による「欲望のリインカーネーション」、そして久保、中村、遠藤さくら、賀喜による「私のために 誰かのために」が連続で届けられた。しっとりとした曲を歌い終え、賀喜は「以前アンダーライブで、この曲を聞いた時、久保さんと麗乃さんの歌声に感動したので、大好きな2人と、そしてさくちゃんと一緒にできてよかったです」と満足気な表情を浮かべていた。また、1期生メンバーの松村沙友理をリスペクトしている矢久保は「『でこぴん』で大好きな松村さんと同じ色の衣装を着させていただき、ものすごく緊張しました」と素直な気持ちを明かしていた。

 ここからライブはいよいよ終盤戦へ。大園と与田がWセンターを務めた「逃げ水」、そして遠藤がセンターの「夜明けまで強がらなくてもいい」で会場を熱狂に包むと、勢いそのままに「不眠症」「僕の衝動」を連投。続けて「未来の答え」をキュートに届け会場の一体感を生み出すと、「空扉」の間奏パートでは、メンバーが手書きした乃木坂46の未来に向けたメッセージがモニターに映し出され、最後は山下が「私たちの思いは一つ。乃木坂46として大空に羽ばたくこと。いつか飛び立てるその日まで私たちをよろしくお願いします!」とファンに向けて思い切り叫んだ。

 そして遠藤が「ここ代々木第一体育館は今から6年前、2013年10月6日に1期生と2期生の先輩方が初めての全国ツアーで最後を飾ったとても大切な場所です。その同じステージにこうして立たせていただいていることに大きな感謝と強い責任を感じます。先輩方が築きあげてきた乃木坂46を受け継いでいく者として、これからも精一杯頑張って行きたいと思います。偉大な先輩方に敬意を表して、6年前と同じ曲で最後を飾りたいと思います」と伝え、「ぐるぐるカーテン」でライブを締めくくった。

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 盛大な声援に応えるように再びステージに登場したメンバーは「ロマンスのスタート」「自惚れビーチ」を畳み掛け会場を沸かせる。「ダンケシェーン」では久保が生田絵梨花パートを伸びやかな歌声でパフォーマンスしてみせ、最後は賀喜が「やっぱ乃木坂だな」と叫んでみせた。そしてラストは「乃木坂の詩」で盛大なシングアロングを巻き起こした。ライブを終え、梅澤は「私たち3~4期生が初めて立ったステージは日本武道館でした。それは先輩方のお力で立てたステージでした。そこから先輩方と一緒に何度も同じライブを経験させていただいたんですけど、大きなステージで自分たちの伴わない実力にすごく悔しくなることが多かったんです。でも、その感情をバネに、これから私たちはもっともっと強くなって、いつかは頼ってもらうくらい大きく成長しなくちゃいけないと思っています」と、時折涙で声を詰まらせながら思いを伝える。最後は「これからいろんな困難が待ち受けているかもしれないし、もっともっと頑張っていかなきゃいけないと思っています。でもここにいるメンバーならどんな困難にも立ち向かっていけると思うんです。私も、そしてみんなも乃木坂46が大好きだし、その愛を持って、次みなさんの前に立つ時には一回りもふた回りも成長した姿をお見せできるように、3期生、4期生で頑張っていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします!」と力強く呼びかけていた。

 なお、この公演の中では、2月21~24日に大阪・京セラドーム大阪にて開催された乃木坂46「7th YEAR BIRTHDAY LIVE」のBlu-rayおよびDVDが2月5日に発売されることがアナウンスされた。最終日の盤には、西野七瀬のラストステージの模様が収録される。

▶︎乃木坂46に関する動画 配信中

■乃木坂46「乃木坂46 3・4期生ライブ」11月27日セットリスト

M00. Overtuer

M01. おいでシャンプー

M02. ガールズルール

M03. 裸足でSummer

M04. トキトキメキメキ

M05. キスの手裏剣

M06. 4番目の光

M07. 会いたかったかもしれない

M08. ハウス!

M09. 三番目の風

M10. 自分じゃない感じ

M11. 図書室の君へ

M12. 羽根の記憶(ビアノver.)

M13. DANCE INST~日常

M14. 自由の彼方

M15. 思い出ファースト

M16. でこびん(岩本、大園、向井、筒井、矢久保)

M17. あらかじめ語られるロマンス(理々杏、阪口、与田、掛橋、柴田、清宮)

M18. 欲望のリインカーネーション(梅澤、佐藤、山下、吉田、金川、田村、早川)

M19. 私のために誰かのために(久保、中村、遠藤、賀喜)

M20. 逃げ水

M21. 夜明けまで強がらなくてもいい

M22. 不眠症

M23. 僕の衝動

M24. 未来の答え

M26. 空扉

M27. ぐるぐるカーテン

EN1. ロマンスのスタート

EN2. 自惚れビーチ

EN3. ダンケシェーン

EN4. 乃木坂の詩

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