「子どもの目の前で言えるのか。お互いの人生から消えましょう」はあちゅう、意を決して攻撃的アンチと直接対話
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 「妊娠を公表した日に、“流産しろ”と血まみれの赤ちゃんの画像が送られてきた。この間も“しんどい”と呟いたら、“疲れているそうです。もう一押し”とアンチが呟いていた。私の活動を停止させて、社会的に殺すまでやりたいんだなと思った」。

 昨年、人気AV男優のしみけんとの事実婚を発表、9月には第一子が誕生した作家でブロガーのはあちゅう。“人生全部コンテンツ”を掲げ、ブログやSNSで発信している著名インフルエンサーの一人だが、これまでに数々の炎上騒動を経験、ネット上での嫌がらせ被害に遭い続けているという。

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 「18歳のときからネットで発信を続けてきて、あらゆる嫌がらせを受けてきた。“お前のここが悪い”“ここに問題がある”と毎日のように指摘され続けると、やはり気持ちが落ち込むし、それらがまとめられた記事を読めば、“私のことが嫌いな人がまた増えるんだろうな”と思う。1人1つずつ石を投げていたとしても、100人に投げられたら、私も人間なので弱ってしまう。特に怖かったのは、妊娠後、“私は医療従事者ですが、あなたが私の病院にきたら、どうしてやろうか”といったようなDMが送られてきた時。“産院がばれたらどうしよう”と思ったし、好意で“お子さん、かわいいですね”“名前はなんていうんですか”と話しかけられても、この人がアンチだったらどうしようと思ってしまうくらい人間不信になった」。 

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 アンチは放置すればするほどエスカレートして激化するー。そんな思いから、今年10月、「ネットでの嫌がらせは社会問題。ネットで言っていたことを、本人目の前にして言えるのか。AbemaTVとかNetflixあたりがやってくれないかな…。」とツイートした。

 「発言に対して賛否両論あるのはわかっているが、意見を言いたいとかではなく、専用のアカウントを作ってずっと悪口をツイートしてくるなど、嫌がらせを目的にしている人が私にとってのアンチの定義。世の中にはたくさんの有名人がいるのに、なんで私に目をつけたのかというのと、私のことを嫌いなはずなのにフォローしたり、ブロックされてもアカウント作ったり。そのエネルギーはどこからくるのか。基本的にはコミュニケーションを取りたくないと思っているが、ネット上の大人のいじめは本当にかっこ悪いので、そのことを訴えたいし、やめようと思ってくれる人が増えたらいい。そこで人生で一回くらい、アンチのこと知ろうとする機会があっていいかなと思った」。

■「一種の“はけ口”」「主婦の皆さんとコミュニティができている」

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 そこでAbemaTV『AbemaPrime』では、はあちゅう氏から“アンチ”なアカウントのリストの提供を受けリサーチを開始、“はあちゅう専用”のアカウントに連絡を試みた。

 ことごとく取材を拒否される中、話を聞かせてくれたのが、愛知県に住むカトウさん(26)だ。「専用のアカウントを作って、“こんなバカなことやってたよ”とか呟いているので、完全にアンチだと思う」。

 もともとははあちゅうに好意的で、むしろ応援していた部分すらあったというカトウさん。ブログ「旦那観察日記」も微笑ましく読んでいたというが、はあちゅうの息子とは1カ月違いの生後3カ月の男の子を育てる母親の立場から、日々の投稿に対して“専用アカウント”から攻撃的なリプライを繰り返すようになる。

 「一種の“はけ口”みたいなところがある。息子もまだしゃべれないし、家に1人でいると、やはりSNSで呟いていないと精神的にやられちゃいそうな気がしている。はあちゅうさんに疑問を持っている主婦の皆さんと“はあちゅうがまたこんなことしていたよ”“ちょっとおかしいよね”という話をするコミュニティができている」。

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 例えば“突然母乳が出なくなってしまった”と言うツイートに対しては、“不摂生だ。SNS、食生活。この人母乳のためになにしてるの?”とリプライ。他にも“この抱き方がないわ #はあちゅう”、“ミルクにしたらしたで大変だという記事出すんだろうな。あーほんとはあちゅう嫌い”といったツイートも。

 それだけではない。“泣き止むと薦められた音楽をかけている”という投稿に対して、“初めまして。赤ちゃんの頭のそばにスマホを置くのはやめた方がいいかなと思いました。電磁波の感受性が高くて、睡眠妨害にもなったりする原因にもなります。泣くのは自分に不快感があってそれを除いて欲しいと訴えているのが多いですよ”とのDMを送り、後にアカウントをブロックされるまでに至る。

■「子どもの目の前で、“はあちゅうのアンチやっていると言えるのか”」

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 6日の『AbemaPrime』では、はあちゅうの希望どおり、中継で出演したカトウさんとの“生対話”の機会を設けた。同席したしみけんは「大切な人がしょんぼりしているのを見るのは辛い。確かに炎上する要素はゼロではないと思うが、彼女は彼女なりの言葉でこういう発信をしていきたいんだろうと思っている」と、二人の対話を見守った。

 「YouTubeを見たが、ちゃんとおむつをつけられてるのか」「子どもをコンテンツ化しすぎ」など、育児に関する疑問をぶつけるカトウさんに、はあちゅうは「YouTubeもTwitterもブログもインスタも全部チェックしてくれてありがとう。その時間で、もう少し子どもと遊んであげたらいいのではないか。仮に私のおむつのつけ方が変だったとして、子どもをコンテンツにしたとして、何かカトウさんに迷惑をかけたのかよくアンチの人は“子どもがかわいそう”と言ってくるが、私からすればカトウさんの子どもがかわいそうだ」と反論。

 それでも数々の炎上、そしてアンチが生まれるのははあちゅう側に原因があると考えるカトウさんは「例えば“童貞煽り”の件でも、傷ついた当事者の方が少なからずいると思う。それをバカにしたような言い方をするし、言ってることとやっていることが矛盾しているのではないか」と質問を重ねる。

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 はあちゅうは「それはそういう目で見るからではないか。童貞に関しては、早稲田大学の『童貞王』という企画の審査員を頼まれていたので、友達とエアリプで会話していただけ。童貞という現象に対して言葉を作っていたのであって、誰々は童貞だから…と、人格否定をしたわけではない。どちらかといえば、審査員として童貞のことをめちゃめちゃ考えているのではないか。それが悪意のある感じに切り取られ、“はあちゅうは童貞をバカにしている”とまとめられた。それをあなたが見たということだ」と説明。「あなたは私に対して人格否定、誹謗中傷をしているという自覚はないのか。毎日色んな人と私の悪口を言うのは恥ずかしいことではないのか。それはすごく卑怯なことではないのか。子どもの目の前で、“はあちゅうのアンチやっていると言えるのか”」と厳しく批判した。

 これにはカトウさんも「もし言葉のチョイスが良くなかったのであれば、悪かったなと思う」としながらも、返す刀で「過去のツイートの画像が良く回ってくるが、はあちゅうさんも過激な発言をしてきた」と指摘。これにもはあちゅうは「それはご自身がそういう画像を探しているからではないのか。悪意のフィルターで歪められたものを見ているからこそ、敵意を感じてしまうのだと思う」と応じた。

■「お互いの人生から消えましょうねと言う気持ちでいる」

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 アカウントの「ブロック」をめぐっても、二人の議論は平行線をたどった。

 「少しでもアドバイス的なことをできたらなと思っただけ。アドバイスしただけなのに、なぜなんだと思った」と、ブロックされたことが納得できない様子のカトウさんを、はあちゅうは「楽しい気持ちで育児ができないことは私にとっては悪影響。だからもう見に来ないで、お互い幸せでいましょう、距離をとりましょう、という意思表示だ。それなのに、なぜ別のアカウントをわざわざ作ってまで見にくるのか。もはやご自身のやっていることはネットストーカーだ」と批判。するとカトウさんは「そう捉えられても仕方はない」とあっさりと認めた。

 実はしみけんにもブロックされているというカトウさんは、「抱き方を見ていて、赤ちゃんが苦しそうではないか疑問に思い、インスタにDMを送ったと思う。その時にブロックされた。Twitterもブロックされている」と明かした。するとしみけんは「大事な人に笑顔を与えない存在だと考えて、ブロックしたんだと思う」と答えた。

 作家の乙武洋匡氏が「視聴者からのコメントで、アンチからの攻撃によってはあちゅうさんが自殺をした場合、どのように感じるのか。韓国でもアイドルの方が誹謗中傷によって自殺したと報じられている」と質すと、カトウさんは「ちょっとガーンというのはあるかもしれないと思うが、今のはあちゅうさんだったらなんとも思わない、正直。申し訳ないが」と驚くべき発言をした。

 これに対して、はあちゅうは「それくらいの興味なら私に執着しないでほしい。何が楽しくてアンチをやっているのか。目的は何なのか。私は人生やめたいなと思うことが本当にある」と、しみけん共々怒りを露わにしたが、カトウさんは「開けるなと言われたものを開けたくなる感じ。見るのをやめることは、多分できない。申し訳ないが、私の家庭事情もあって」。

 こうしたカトウさんの身勝手とも思える態度に、はあちゅうは「お互いの人生から消えましょうねと言う気持ちでいる」と呆れていたが、対話を終え、自身のnoteに「アンチの方と喋ってみて この方(他人)を変えるのは難しいから、自分が変わるしかない…と どこかスッキリした気持ちになれました。」とも綴っている。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)

▶映像:はあちゅうと“アンチ”カトウさんの激論の模様

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