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 こんにちは。青木真也(36)です。

 2019年の年末の格闘技大会は同時代を生き抜いてきたファイターが出場しない大会になりそうです。僕は2006年から2015年まで10年連続で大晦日大会に出場していました。その間には中指を立てたり、膝蹴りでノックアウトされたりとお騒がせさせていただきました。今もSNSではその手の話題が常に出続けるし、SNS映えする試合でしたよね。アレがあるから今があるので感謝しています。

 僕はONEと契約してからは日本の大会を主軸に置くことはなくなりました。ただ僕が出場しないときも同時代を生き抜いてきたファイターの名前が発表カードにありません。北岡悟(39)、川尻達也(41)、五味隆典(41)の3選手に関しては僕個人の思い入れも強いです。想いは個々に対して違いますが、彼らの活躍が刺激になったり、嫉妬したりする感情は同じで、どんなに理屈をこねくり回したとしても、意識をしているし、愛しているのだと思います。さみしいよ。

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 日本格闘技界で一番のイベントである年末大会。中心を担う世代が変わってきたのは事実で良い循環です。ただ同時代を生きてきたファイターが出場しない大会は寂しく感じます。不思議と大会への注目度も下がってくるし、会場に行こうとはまったくもって思わなくなるから不思議です。北岡も川尻もまだまだ僕は見たいし、彼らの進退にあれこれ言いたい人もいるとは思うけれども、大きなお世話だし、好きなようにやってほしいし、僕は年末大会で彼らを見たいです。

 現在の状況を並べて整理して考えると試合はないであろうことが濃厚であるはずなのに、試合に向けての合宿を開始した友人がいます。それもジムに住み込みで、40歳をあと2カ月で迎えるのに日に何回も練習する狂気の人・北岡悟。格闘技業界はもちろん、そこに輪をかけて年末大会は何が起こるかわからない彼の経験則からくる行動だとは思うのですが、情熱と執着が狂気になっております。ここまでくると身近で見ている我々が出場もあるのではないかと思うし、見たくなってくるから不思議です。RIZINさんお願いしますね。ここまで面白い人はなかなかいないはずです。

 今年は難しくても来年あたりは後楽園ホールでも借りてさ。MMAでもグラップリングでもやれたらいいですよね。面倒な人間ばかりだから、足並みは揃わないだろうし、揉めるのは必須だけれども、やれたらいいな。プロレスのレジェンド大会ではないけれどもそれなりになりそうじゃないですか。

 気がついたら今年もあと少しです。最後までコツコツとやっていきましょうか。

文/青木真也(格闘家)

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