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 ビジネス小説「破天荒フェニックス」が実写化、テレビ朝日系にて新春1月3日より3夜連続で放送される。誰もが口を揃えて「倒産する」と断言した大赤字のメガネチェーンを買収した一人の若者が、仲間と力を合わせて絶体絶命のピンチを乗り越える、現代のサクセスストーリーを描いた作品だ。

 主演を演じるのは、シリアスからコミカルまで幅広い演技力であらゆる役をこなす勝地涼。意外にも連続ドラマの主演は初めてとのことで、無謀な挑戦を重ねる破天荒な社長を演じるべく茶髪に一新、気合いを見せる。主演にあたり「とにかくうれしいです」と喜びを口にする勝地の横で、「主演、良かったね」とまるで自分のことのようにニコニコと微笑むのは、子役から活躍する勝地より3歳年上の伊藤淳史だ。勝地演じる社長の相棒で、財務会計のプロ・奥田吉弘を演じる伊藤は、破天荒な社長に振り回されながらも、息の合った丁々発止なコンビで物語を引っ張る。時にじゃれ合いながらも、お互いのリスペクトが止まらない2人に話を聞いた。

「一緒に演技をできることがうれしい」勝地×伊藤、互いをリスペクト

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――このドラマのお話を聞いたときの印象はいかがでしたか?

勝地: 僕自身、連続作品の主演を演じるのが初めてだったので、とてもうれしかったです。僕でいいのかなと思いましたが、台本を読んだときに、田村雄司というキャラクターにすごく惹かれました。破天荒な生き方なんですけど、仲間をとても大切にしていたりと、すごくアツい男なんです。本当にウソのような実話で、こんな魅力的な物語の主演を演じることができるのは光栄です。あとは伊藤さんとお仕事するのが楽しみで!それもまた嬉しかったです。

伊藤: 僕も台本がすごくおもしろくて、これがすべて作り話なら「さすがにやりすぎだよ」とか「こんなことありえない」と思っちゃうんですけど、実話を基にしたドラマだからこそ思い切って演じることができました。すべてのエピソードがまさにエンタテインメントなので、みなさんも観てワクワクしてもらえると思います。あとは…(隣を見て)勝地くんも主演良かったね、って(笑)。

勝地: ありがとうございます(笑)

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――もうすっかり仲の良い印象をうけますが、共演はいかがでしたか?

勝地: 僕は子供のころから伊藤さんをテレビで観ていたのですごく嬉しかったです。実は3歳しか年が離れていませんが、僕が今まで観てきた伊藤さんのイメージが今回の役柄と本当にぴったりなんです。台本読んだときに、「奥田さん(役)は淳史さんしかいない!」て(笑)。 一緒に演技をできることがうれしくて、現場でどんな球投げてもリアクションをしてくれるし、とても助かるシーンも多くて、さすがだな、と思いました。

伊藤: 今回、勝地くんのセリフの量がすごいんですね。台詞で物語が綴られていくので、圧倒的に分量が多くて、でもほとんどパーフェクトといっていいくらい頭に入っていました。すごいですよ。

勝地: いやいや(笑)。でも撮影当初は共演者の方々に「ギスギスするのはやめよう」と先に言いました。誰かがNG出しても、「ギスギスすることなく、みんなで慰め合ってやっていこう」と。それを合言葉にしてやってきました(笑)。

伊藤: そうそう、良い現場だよね(笑)。でも勝地くん、こんな腰低い感じで「自信ない」みたいな雰囲気を出してるんですが、蓋を開けたら全くそんなことないんです。完璧ですよ。

勝地: 良い現場なんです。待ち時間もずっと話してて、だから1日終わるとすごい疲れますよね(笑)。

伊藤: 中身のない会話で毎日疲れています(笑)。

2人が憧れる“破天荒”像 「ふらりと一人旅とか?」

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――原作はビジネス書ですが、実生活で役立ちそうな話やセリフはありましたか?

勝地: 主人公が常に「何のために仕事をしているのか」「何でこういうことをやっているのか」を考えているんです。普段生活していると、原点に戻って考えることは忘れがちなんですが、彼は常に「何でこの仕事をしているの?」、それこそ3.11の東日本大震災のときも「俺たちは今何をすべきなんだろう」と、立ち止まってちゃんと考えるんです。そういう姿勢は僕も大事にしないといけないと思いました。

伊藤: 僕はまわりの人たちを大切にするところですね。身近な人を大切にするって結構難しかったりもすると思うんです。それも言葉とかじゃなくて、自分の生き方で感じさせたり、目に見えないところ、言葉で表現しづらいところで感じさせる。 そういう気持ちを大切にしていて、とても感銘を受けました。

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――「破天荒」という言葉は、どこかで憧れの意味も持ち合わせているような言葉に思えますが、例えばお二人はどういう”破天荒”に憧れを持ちますか?

勝地: なんだろう、僕自身は、ひとり旅ができないので、何かを見るためだけに海外へ行くような人に憧れがあります。うちの事務所の社長もそうなのですが、突然アフリカに行って象を見てきたとか、エジプトでピラミッド見てきたとか、そういう勢いがカッコいいし、憧れる破天荒な要素ですね。そういう旅は何かしらエピソードがあって、空港で荷物が出てこなかったとか(笑)。そんなハプニングもありながらもやり遂げるところが破天荒に思えて、羨ましいです。

伊藤: 僕は、本当に破天荒じゃない方を選んで生きてきたので、憧れるということはないですが、たまに思うのは、よく「一度きりの人生だから」とか言うじゃないですか。あれどっかのタイミングで言ってみたいですね(笑)。今はまだそのタイミングじゃないなと思いますけど、「そっちの道(人生)行っちゃうの!?」とか聞かれて「一度きりの人生だからさ」みたいなことをいつか言いたい(笑)。

勝地: 役者やめて農業やるよ、とか?

伊藤: 「一度きりの人生だからさ」って(笑)。そういうのに憧れますね。

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 新春3夜連続ドラマ『破天荒フェニックス』は2020年1月3日(金)よる11:15~「第1夜」、1月4日(土)よる11:15~「第2夜」、1月5日(日)よる11:10~「第3夜」 テレビ朝日系にて放送(一部地域を除く)

取材・テキスト:編集部

撮影:You Ishii

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