14日、俳優の成田凌が、都内で開催された主演映画『カツベン!』の公開記念舞台挨拶に登場。本作で演じた役さながらに、活動弁士の口上を2分間に渡り披露し、会場を沸かせた。

 本作の舞台は今からおよそ100年前、映画が「活動写真」と言われ、まだ音がなかった時代。独自の“しゃべり”で観客を映画に引き込む活動弁士、通称“カツベン”を主人公に据えた、エンターテインメント作品だ。本作が映画初主演となる成田が演じたのは、活動弁士を夢見る青年・染谷俊太郎。成田は半年にも及ぶ期間、活弁の猛特訓を重ねてきたという。

 舞台挨拶の冒頭で、万感の想いを活動弁士の口上に乗せて語った成田。客席から割れんばかりの拍手を浴び、「こんなに緊張する舞台挨拶は初めてだった」と明かしつつ、「なかなか声が出ていたかなと」と満足げ。さらに「昨日、鼻水ズルズルで咳とか止まらなかったんですけど、朝起きたらピタッと治っていて。これが『カツベン!』の力か、これが主演の力か!と思いました」と語ると、再び会場は拍手喝采に包まれた。

 公開記念舞台挨拶には、成田の他に黒島結菜永瀬正敏高良健吾竹中直人井上真央竹野内豊、そして周防正行監督が登壇。キャストからも成田の口上を絶賛する声が上がり、永瀬は「本当にすごい。全国毎回、上映の前に今の映像や声を流すといいと思います」と力説。同じく活動弁士の役を演じた高良も「成田くんの口上、すごい素晴らしかったです。初日に合わせて僕もあるだろうなと思って来たんですけど、たぶんきっとこれからも無いと思います(笑)」と話し、笑いを誘った。

 舞台挨拶は“竹中節”で盛り上がる場面も多く、MCから「竹中さんといえば、周防監督の作品に欠かせない存在だと思いますが、これまでと比べてどんな現場になっていたでしょうか?」と聞かれると、竹中は急にしわがれた声を出して「周防さんが400以上キャンペーンやっていたと聞いて、驚いて歳とっちゃったよ。今なんて私に質問したのかね?」とボケて見せ、会場は大笑い。

 その後竹中は、自分の出演シーンが終わってしまうことが寂しく、違う役での出演を周防監督に交渉したことを明かし、「モーゼの役をやらせていただいたんです!」と嬉しそうに告白。しかしその直後、「言っていいんですよね?」と慌て始め、周防監督から「大丈夫です」と言われ安堵したのも束の間、「本当はモーゼの役は誰でしょうってクイズ出したかったんですけど…」と周防監督がこぼすと、「しまった!ごめんなさい」と反省した。

 さらに「来年の夢」を問われると、竹中は「小さな箱を50個つくりたいの」と可愛らしい声で答えつつ、「何言ってるんだこいつ、みたいな話ですね」と自らツッコミ。成田は涙を流して爆笑し、MCから「竹中さんには敵いませんね」と言われると、「永遠に敵いません…」と完敗宣言。

 舞台挨拶の最後に成田は「この作品をやったことによってすべてが変わってしまった」と、本作から受けた影響の大きさを語りつつ、「この方々を見ていて、ものすごく楽しい現場なんですよね。これからも主演っていうものをやっていきたいので、楽しい現場に自分がするぞという気持ちで、責任感を持ってやっていきたいですね」と意気込んでいた。

 映画『カツベン!』は全国公開中。

テキスト・写真:水野梨香

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