韓国の高級ホテルにいる若い女性。ここにいるワケは“パパに呼ばれたから”。韓国人男性と「パパ活」をするため、日本から飛んできたのだ。今や海外にまで進出したパパ活女子たち。この時期は時に“稼ぎ時”なのだという。
「え、なんかヤバいイメージ」(15歳・中学生)、「気持ち悪いって思っちゃう」(18歳・学生)、「そこまでしてお金欲しいと思わない」(学生・19歳)、「学校内で一部いる。“お金ないからパパ活するわ~”みたいな」(高校生・17歳)、「(友達が)アプリとかで探したり。中3の時に“1カ月で3桁稼いだ”って言ってた」(17歳・高校生)など、ネガティブな意見が多いようだ。
フリーアナウンサーの柴田阿弥も「こういうことに時間を使ってお小遣いをもらうより、自分で稼いで欲しいものを買いたい」としつつも、「パパ活をやっている人は意外に多い。インスタを見ていると、この子そんなに仕事ないだろうけど…と思うのに、ブランドものの写真をアップしてたりする。聞いてみると、だいたい“パパ活やってる”と。需要と供給が一致しているんだなあと思うし、援助交際などのリスクを考えてやってるんだったら、いいと思う。お金はお金」と話す。
AbemaTV『AbemaPrime』では、パパ活の最前線にいる当事者たちに話を聞いた。
■「人間として好き」「家で泣くことも」
港区サラリーマンのマサシさん(30代)のパパ活歴は約半年で、“定期”は2人だという。始めたきっかけは、離婚後の寂しさから。レンタル彼女を利用するも、事務的でつまらないと感じ、パパ活を始めた。「Twitterで気軽に始める女の子がいる。私もTwitterで始めた。確かにお金が介在してはいるが、一定の時間を頂くわけなので、私としても対価としてお渡しするのは当たり前かなと考えている。自分の知らない世界を教えてくれるので、有意義なお金の使い方だとも思う」。
パパ活を通して、違う世代と話すことの楽しさを覚えたというマサシさん。今は結婚願望もない。「私の場合、あくまでも友達以上恋人未満の関係だと完全に割り切っている。パパさん側が恋をしてしまうと、何かしらしがらみが生まれてしまうので、そこは一緒にいる時間、食事を楽しむよう、意識して会うようにしている。体の関係は恋人を別に作ればいい」。
この日は横浜中華街で大学生のアキさん(20代)とデートを楽しむ。「金銭面の援助だけじゃなくて、精神的な部分も助けられている。進路相談も友達になんとなくは話すが、そういう話は社会に出ている方のほうが詳しいので」とアキさん。学費のために始めたパパ活だが、今はマサシさんと一緒に過ごす時間に喜びも感じているという。
それでもなお、マサシさんは「好きな気持ちはもちろんあるが、恋人に対する気持ちとはまた別で、人間として好きということ。“定期さん”(定期的に会うパパ活女子)として好き。肉体を求めるって感情にはならないし、キスもしない。手をつなぐ、腕を組むくらいは自然な流れであるが、それ以上はない」ときっぱり。1万円入りのポチ袋をアキさんに渡し、別れた。
また、既婚者でパパ活をする男女もいる。コンサル会社を経営するタカさん(30代)は、「ん~まあ特に罪悪感はない。食事をしているだけだし、仕事で会食をしているようなイメージ。事業をやっていて失敗もいっぱいしているが、先輩方に助けていただいて今があるので、いただいた恩を下(の世代)に返していくというか。バレたとしても、今度はバレない方法を探すだろう。浮気という概念でいえば既に3回くらいバレてるんで、その度にどんどん締め付けは厳しくなっているが、その中で必死に考えて遊ぶ」。
お相手で、合わせて7人のパパを抱えるフリーライターのミレイさん(20代)も「罪悪感はない。お金をいただかないでタカさんと私が好き合って、付き合ってるなら奥さんに悪いが、お互いに割り切る部分も作ろうと思ってやってることなので」と明言した。
目標を叶えるための資金1000万円を貯めることを目標にパパ活を続けるキョウさんは、バイト先で客に誘われたことをきっかけに、6年間で10人ほどとパパ活をしてきた。「楽ではないし、努力している。調子にならないよう、感謝の気持ちを持つとか、普通の感覚を忘れないようにしている。そして、ボディタッチをすると、もっともっととなるので、絶対触らない」。
6年の間には、彼氏がいたこともあった。「彼氏は、“ええやん”みたいな」。実は定期的に会う4人の中に好きな人がいるという。「未婚でバツイチの人。他にパパがいることも言っている。ただ、後から虚しくなって家で泣くこともある。止めたいなと思うが、目標があるので。その目標もパパと決めたことなので、やり切ろうというか叶えようと」と胸の内を語った。
■「ひどい目に遭うケースも」
「半ば援助交際のような感じでやってる方もいるし、ひどい目に遭うケースもあるので、安全に活動できる場を作れたらと思ってやっている」と話すのは、「パパ活プロデューサー」ゆうとさん。「とにかく女性は甘い話には乗らないで欲しい、“君、かわいいから毎月30万円あげる”と言われて喜んだが、よくよく話を聞いてみると、“月末に振り込むから”と。結果はお分かりの通りだ」と警鐘を鳴らす。
ゆうとさんは、パパ活を「女性がデートし、男性から金銭的支援を受ける擬似的な交際」と位置づけ、「男性の目的は飲み会、短期間」のギャラ飲み、「男性の目的はデート、短期間」のレンタル彼女、「男性の目的は肉体関係、短期間」の援助交際、「男性の目的はデート・肉体関係、長期間」の愛人とは明確に区別、パパ活女子向けのオンラインサロンを運営、直接女性の相談に乗ったり、アプリのプロフィールの書き方を一緒に考えたりしている。
また、悩み事があっても周囲に相談しにくい彼女たちが情報交換できる場も設けている。参加者1000人を超えるLINEグループを見せてもらうと、「事前にお手当の話されていますか?」「服装はどんなのがオススメでしょうか」「クリスマスのおねだりはどんな風にしてますか?」といった質問が寄せられていた。こうした場の提供やアドバイスは、全て無料で行っているという。
「個別のコンサルや、LINEのグループに入っていただいて、無料でアドバイスをしている。それらを通して良いパパ活女子に育ってもらい、提携する交際クラブに紹介、そこからのお礼で収入を得ている。交際クラブを分かりやすく説明すると、結婚相談所の“愛人版”みたいなもので、男女のセッティングをしてくれる」。そうして得た収入は、交際クラブへの紹介料80万円、パパ活アプリのコンサル10万円、男性向け恋愛コンサル10万円に上る。
パパ活を利用する男性像について、ゆうとさんは「40~50代の男性が非常に多い。やはり若い女性をナンパするのが難しいため、パパ活を出会いの場にしているということだ。もちろん体の関係なし、お食事だけでもいいという方もたくさんいらっしゃるし、女性を支援して、夢を応援してあげたいという人もいる。ブランド物で無駄遣いされるよりも、行けないと思っていた留学に行けるようになったり、シングルマザーの方が子どもに何か買ってあげられるという、“活きたお金の使い方”の方が、男性の自尊心も満たされる。ただ、あるパパ活男性に“娘がパパ活をやっていたらどうするのか?”と女子が質問した。すると、“100万円渡して止めろと言う”と言ったそうだ。親として娘にはやって欲しくないが、娘以外の子のパパ活は別という認識なのだろう」と明かす。
また、女性については「よく風俗と比べられたり、援助交際と言われるが、決定的に違うのは女性にも男性を選ぶ権利があることだ。嫌な男性がいればお断りすればいい。そして、お食事だけでパパ活を成立させるのは、肉体関係ありの場合よりも技術がいる。話が面白かったり、男性の趣味がゴルフだったらゴルフに行ったりしなければならないし、そういう時間を提供できる女性でないと難しい。悪いパパ活女子は、お金やプレゼントが欲しいということがあからさまに出てしまうような女性だ。キャバクラなどでお金目当てに近寄ってくる女性にうんざりしてパパ活をしている男性的も多いので、最もやってはいけないことだ」と指摘していた。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)
▶映像:パパ活女子に聞く!本当にお食事だけ?
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