アメリカの人気抱っこひもメーカー「エルゴベビー」の日本の販売代理店に対して20日、消費者庁が景品表示法違反の改善措置命令を行った。
同商品については、肩への負担が他社の製品に比べて七分の一、ママへの負担が85%減、人間工学の専門家も認める快適性などの謳い文句で売り出され、子育て世代から支持を集めていたが、消費者庁によると同庁の求めによって提出されたデータに関して「肩への負担が他社製品に比べて七分の一」を証明する根拠が無かったということだ。
ここに登場する人間工学は商品の性能や効果の裏付けとしてよく目にする言葉だが、日本人間工学会のホームページによると「ヒトが仕事をするとき最も適切で疲れることが少ない筋肉の使い方を科学的に追及する工学のこと」と説明されており、100年の歴史があるということだ。
22日にAbemaTVで放送した『Abema的ニュースショー』では、この問題を取り上げた。実際にこの商品を使っているという2015年ミス・ユニバース日本代表で1児の母の宮本エリアナさんは「新生児のうちは3キロ、4キロくらいしかないので肩への負担は少ない。しかし1歳半になり体重が10キロ近くになると肩への負担はだいぶ大きくなる。今考えれば、根拠のない事だったのかと思う」と話し、実際には触れ込みの効果を実感することは難しいという認識を示した。
さらに宮本さんは「購入するときは人形を使って使用感をチェックするが、年々体重も重くなってくるので負担も大きくなる。使いやすいが、買い替える人も多いように思う」と私見を述べた。
ちなみに今回のケースに限らず、こういったケースから消費者を守るための法律が景品表示法違反。他には牛肉のブランドの産地偽装や中古車自動車の走行距離、予備校の合格率、小顔効果、ウイルス除去率などが規制対象にあたる。
▶映像/巷に溢れる過大広告や産地偽装
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