12月26日、『HiGH&LOW THE WORST VS THE RAMPAGE from EXILE TRIBE PREMIUM LIVE SHOW』が横浜アリーナにて行われ、THE RAMPAGE from EXILE TRIBE、そしてDOBERMAN INFINITYがトータル全16曲をパフォーマンスした。さらには、同作に出演する前田公輝、塩野瑛久らが寸劇を披露、サプライズゲストで山田裕貴、志尊淳が、そして佐藤流司も急遽参加となり、オールスターキャストと一緒に大盛り上がりの一夜となった。
本編応援上映終了後からスタートしたライブパート、1曲目が始まる前に、本作で爆発的な人気を得た“殺し屋”鳳仙学園の四天王を演じた塩野瑛久、葵揚、小柳心、荒井敦史が次々に役衣装で登場。観客が期待したであろう、塩野の名セリフ「まいど~、殺し屋鳳仙だす」が生さく裂した後、「俺たちだけじゃねえぞ」と紹介があり、サプライズで番長の上田佐智雄役の志尊淳が登場。すると、これ以上ないほどのどよめき&嬌声が場内に響き渡った。
志尊は、「『HiGH&LOW THE WORST』大ヒットありがとうございます」と丁寧にあいさつした後、「おい、盛り上がる準備はできてんのか?」と煽り、観客は大盛り上がり。「これ以上盛り上がれねえと、てめえら、つぶすぞ!」と志尊が言った後、コミカルに白目をむいて倒れてみせ、入れ替わりの形でTHE RAMPAGEがずらりと並んだ。
1曲目は劇中歌『SWAG&PRIDE』を炎の演出とともに歌いあげ、続いてはグループの代名詞であるヒップホップサウンドにロックテイストを掛け合わせた『HARD HIT』を披露する。3曲目の『Fandango』に入ると、吉野北人が「手を挙げて盛り上がっていきましょう!」と言い、観客もラテン・ナンバーにノリノリに。4曲目『LA FIESTA』、5曲目『100degrees』とパワフルなセットナンバーが続き、3ボーカルのそれぞれの力強さが出た歌声に、観客がうっとりと聞き入る場面も。
その後は本イベントらしい寸劇が投入された。前田公輝、神尾楓珠、福山康平、うえきやサトシ、中島健の鬼邪高校・全日制メンバーに希望ヶ丘団地の矢野聖人、川村壱馬&吉野北人も参戦し、「DOBERMANさんは~」と、DOBERMAN INFINITYの呼び込みを開始。壇上に上がったDOBERMAN INFINITYが、『まだ足りねぇ』、『ON FIRE』、『Do or Die』と『HiGH&LOW』シリーズになじみ深い楽曲をさすがの貫禄で歌い上げる。出演者とともに体を揺らしたり、SWAYと山本彰吾がギュッと肩を組んだりと、エンターテインな曲が盛り上がりを後押しした。
そして、大きな見せ場となる、9月18日、『【HiGH&LOW THE WORST】VS【THE RAMPAGE from EXILE TRIBE】完成披露試写会&PREMIUM LIVE SHOW』でも行われた『HiGH&LOW』シリーズの劇中歌や場面に合わせて、THE RAMPAGEのパフォーマーがそれぞれソロでダンスを披露する場面へと続く。9月に見られなかった観客にとっても、再度見られるとは思わなかった観客にとっても、どのみち垂涎もののパートとなった。
見ごたえ十分のパフォーマンスが終わると、『FIRED UP』、『The Typhoon Eye』と続けざまにノリノリの楽曲が披露された。『Dream On』の冒頭、RIKUが「最高の思い出、作っていきましょう」と甘い声を轟かせ、次に『ELEVATION』、『Shangri-La』、『WELCOME 2 PARADISE』とパフォーマンスし、最後まで一気に駆け抜けた。
ライブパートが終了すると、サプライズで鬼邪高校定時制の番長・村山良樹を演じた山田裕貴が、バンダナとおなじみのチェックシャツの衣装でサプライズ登場。志尊に続いたサプライズに大盛り上がりとなった会場に向かって、山田は「みんな、ありがとね」と感謝を伝え、深々とお辞儀。「いやあ、4年間、鬼邪高楽しかったな。大切な仲間に出会えました」と山田が言うと、会場では拍手が巻き起こった。「でもさ、勝手に寂しがってんじゃないよ。あのさ、俺、鬼邪高卒業つったけど、『HiGH&LOW』卒業ってゆってない!勝手に卒業させんじゃないよ!」と大声で言うと、山田のうれしい発言に歓声が起こった。
その後、山田は、「鬼邪高としては最後かもしれないし…言っちゃいますよ、いいですか?諸君」と一息入れ、「こぶしひとつで成り上がれ!行くぞ、てめえら!!」と言い全員を招集。アンコール曲の『JUMP AROUND∞』をDOBERMAN INFINITYが登壇陣とともに楽しそうにパフォーマンスした。そこでは、川村と山田ががっちり抱擁を交わす場面も見られた。
曲が終わると、本作でこれまでにない漢の一面を見せ、新たな魅力を開眼させた志尊が「皆さん、本当にありがとうございます。『HiGH&LOW THE WORST』に携わることができて、皆さんに会えて、こんなに愛を注いでもらって本当に幸せです」と笑顔をはじけさせた。「そして、何よりもTHE RAMPAGEと出会うことができて…本当に素晴らしい人たちなんです。皆さんの愛をもっともっと注いで、もっと大きくなるランページを見たいです。僕らも頑張っていきたいです。ありがとうございました」とお辞儀をした。
全員の顔をうれしそうに眺め万感の思いの様子の川村が、「今年は『HiGH&LOW THE WORST』に直接的にかかわるイベントは最後になってしまいますけど、まだまだ終わったわけじゃないと思っているので、皆さん、僕たちとともに、さらに盛り上がっていくことを思い全員で戦っていきたいです」と宣言。最後に「行くぞ、てめえら!」と川村バージョンの怒号を轟かせ、2回目の『SWAG&PRIDE』を披露し、大熱狂のうちにイベントは幕を閉じた。
取材・文:赤山恭子