選手と対立が続いていた全日本テコンドー協会は26日、新体制を発表し、金原昇会長ら理事16人の辞職と新しい理事11人の就任を決定した。新会長は日本卓球協会名誉副会長の木村興治氏が務める。
退任が決まった金原前会長は「逆に清々しいですね。肩の力が抜けたというのかな」としつつ、「単純に会長職を降りたという形。会長ではできなかった仕事が多々ありますので、まだまだこれからファイトも湧いてきますよね」と語った。
では、“理事16人の総辞職”を求めていた岡本依子前副会長(シドニーオリンピック銅メダル)は新体制をどのように見るのか。27日放送のAbemaTV『けやきヒルズ』で電話取材に応えてくれた。
新理事11人が外部からの人材ということに岡本氏は「素晴らしい方たちばかりなので、テコンドーのために入ってくださって感謝しています。実務はテコンドーに携わっている人にしかできないと思うんですけど、そのように委員会も進めていくと思うので心配はないです」と話す。
テコンドー協会をめぐっては、選手の渡航費など資金不足が指摘されていた。この点については早速前進があったといい、「ちょうど26日に島田(慎二)副会長と一緒にスポンサーさんのところへ行って契約が決まったんですよ。島田さんをはじめ新しい理事の方たちがお金集めとかも一生懸命やってくれているので絶対大丈夫。これからは選手に負担がない形でできていくと思います」と説明。
続けて、今の状況を「夢みたい」だとし、「基盤がしっかりしてきたような、“アスリートファースト”が一番大切だということを全員が違和感なく共有できていると思います。このチャンスを生かして、上の人がいくら新しくなってもやっぱり一人ひとり、テコンドーをやっている私たちが変わらないと何も変わらないと思うので、そこを今までよりも頑張りたいと思います」と意気込みを語った。
そんな中、金原前会長の「一会員になって“お茶くみ”からやりましょう」という発言が物議を醸している。岡本氏は「金原前会長も一生懸命やっていて、“自分がやらなきゃ”という気持ちがあられたと思うんですよ。でもこういう形になって、またお茶くみからということを仰ってくださっているんですけど、お茶くみの仕事は(しなくて)大丈夫なんちゃうかなと(笑)。私もお世話になりましたし、テコンドーのためにと頑張ってくれた方なので、応援してくださったらなと思います」と述べた。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)





