囲碁、将棋、そして麻雀。そのゲームを作り出した人間が、長きに渡り戦略を考案してきたが、近年一気にAI(ソフト)によって未知の領域が切り開かれている。人間には想像もつかない手が見出され、「人間対AI」の対決が注目された時期は既に終わり、今後は「AIによって強くなった人間同士の戦い」が、ファンを魅了するようになってきた。将棋棋士ながら、国内最大級の麻雀大会「麻雀最強戦」で優勝した鈴木大介九段は、デジタル麻雀全盛の現在について「10年後くらいには、流れ派が戻ってくるかもしれませんね」と予感するという。麻雀も将棋のような道を歩んでいくのか。