「Amazonのボス、ジェフ・ベゾスの携帯がサウジの皇太子によってハックされた」
この衝撃的なニュースを伝えたのは、イギリスの大手新聞「ガーディアン」だ。
ハッキングに関与していたとされるのは、サウジアラビアの将来の国王とも呼ばれるムハンマド皇太子。しかしなぜ、サウジアラビアの皇太子にハッキング疑惑が浮上しているのか。
ベゾス氏は2019年1月、25年連れ添った妻との離婚を発表。その後、ベゾス氏に浮上したのが不倫疑惑だった。この不倫が離婚の原因だと報じられたが、一連の報道の中で出てきたのが、不倫相手とやり取りしたとされるプライベートなメッセージだ。
なぜ情報が漏れてしまったのか、ベゾス氏は調査を開始。この調査で結論付けたのが、サウジアラビアによるハッキングだった。
これに対し、サウジアラビア政府は「全く無関係である」と関与を否定。しかし今回、ベゾス氏に対するハッキングにサウジアラビアのムハンマド皇太子が関わっていた疑いが報じられた。
ガーディアン紙が伝えた匿名の人物の証言によると、2人は通話アプリ「ワッツアップ」でやり取りをする仲だったという。しかし2018年5月、ムハンマド皇太子はベゾス氏に対して悪意のあるビデオファイルを送信し、大量のデータが数時間以内に抜き取られたというのだ。
ベゾス氏はAmazonの創業者であると同時に「ワシントン・ポスト」のオーナーでもある。ワシントン・ポストといえば、2018年10月に殺害されたサウジアラビア人記者のジョマル・カショギ氏がコラムニストとして所属していた。
本当にベゾス氏に対する悪意のあるファイルの送信はあったのか。そして、ハッキングがあったとすればカショギ氏の殺害にも関係してくるのか。今回の報道は様々な憶測を呼びそうだ。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)







