アニメ『ダーウィンズゲーム』シュカ役の声優・上田麗奈「シュカの“軸”を大切にしたい」 収録で“無敗の女王”が生まれた瞬間
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 2020年1月から放送中のアニメ『ダーウィンズゲーム』。第1話で、スマートフォンアプリを介して繰り広げられるデスゲームに巻き込まれた平凡な高校生・カナメ(須藤要、CV:小林裕介)は謎の美少女・シュカ(狩野朱歌、CV:上田麗奈)と出会う。

 異能力(シギル)を使ったバトルが繰り広げられる中、人間模様も綿密に描かれている同作。アニメでは、原作を務める深山秀氏(FLIPFLOPs)がシリーズ構成・脚本を担当している。

 今回、AbemaTIMESでは、本作のメインヒロイン、シュカ役を演じる声優・上田麗奈へのインタビューを実施。シュカといえば、16歳の女子高生ながら、戦闘能力が非常に高く、“無敗の女王”の異名をもつトップランカー。 “無敗の女王”をどのように演じているのか、その素顔に迫った。

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(▲アニメ『ダーウィンズゲーム』でシュカ役を演じる声優・上田麗奈)

―― 過去『ダーウィンズゲームTV』(※ 同アニメのメインキャスト陣によるAbemaTV特別番組)で「オーディションで手応えがなかった。決まったことが信じられなかった」とおっしゃっていましたが、それはどのような理由からですか?

上田:スタジオオーディションもアフレコと同様に、まずテスト収録で台詞を読んで、演技に対するディレクションが音響監督からあった後に、それを反映して本番を録ります。なので、大体のスタジオオーディションは「ここの台詞をこういう感じで」って、ディレクションが入ることが多いんです。

 でも『ダーウィンズゲーム』のオーディションに関しては、ディレクションがまったくなくて(笑)。これは「そもそも私の声がキャラクターにぜんぜん合ってない、直すまでもない、ということなのかも…」って考えてしまったんです。「ああこれは落ちちゃったかもしれない。手応えなかったなあ」と思っていました。オーディションは本当に一瞬でした。

―― 実際にシュカ役に決まったと聞いたとき、どう思いましたか?

上田:びっくりしました。決まってから「なんで私なんだろう?」って。シュカは私があまり演じた経験のないタイプの女の子なんです。すごく強くて、裏表がない無邪気で天真爛漫な女の子。こういう役を今までいただくことがそんなになかったので「本当に、本当に私でいいのかなあ……」っていう不安な気持ちがありました。だから素直に手放しで「やったー!」と喜ぶというよりは「頑張らなきゃ」という気持ちが強かったですね。

■収録を通して「これがシュカなんだ」と気づき 「“軸”を大切にお芝居していきたい」

アニメ『ダーウィンズゲーム』シュカ役の声優・上田麗奈「シュカの“軸”を大切にしたい」 収録で“無敗の女王”が生まれた瞬間
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―― シュカが戦っているときの凛とした姿と、女の子らしく可愛い雰囲気の姿のギャップを見事に演じている上田さんはすごいです。

上田:シュカは、とした姿も可愛らしい姿も、どちらも“素”なんです。だから、一見、差が激しいキャラクターのように見えますが、裏表がない女の子なんです。だからこそ、そこに怖さがあるんだと思います。

 ギャップを出そうと意識して演じていたわけではないんですが、シュカがとても素直な女の子だからこそ、自然とギャップが生まれていったのかもしれません。収録を重ねるたびに、「これがシュカなんだ」って感じています。

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―― シュカのキャラクター性は上田さんの中で、自然に確立できたのですね。

上田:実は第1話を収録したとき「もっともっと感覚的に、センスで動いている感じにしつつ、無邪気で裏表がない感じで」という修正ディレクションが加わりました。そのディレクションをいただけたことで、私の中でもシュカを演じる上で大切にしたいことが固まって、シュカという女の子をより身近に感じることができたんです。以降は、より素直なお芝居ができるように頑張っています。

アニメ『ダーウィンズゲーム』シュカ役の声優・上田麗奈「シュカの“軸”を大切にしたい」 収録で“無敗の女王”が生まれた瞬間
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―― 相手がカナメであってもそれ以外でも、どのようなシーンにおいてもシュカを自然に演じるのはとても難しそうです。

上田:シュカがどういう女の子なのか、どのような考え方をしているのか。こういったことが、1話収録の時点で固められたので、その“軸”を大切にしたいなと思っています。“軸”に対して素直なお芝居をしていきたいです。

■「え、じゃあ次どうなるの?」が連続するストーリー

―― アニメ『ダーウィンズゲーム』では、シュカの女の子らしい姿もたくさん表現されています。

上田:1話のラストでシュカが裸のシーンは「攻めたなぁ!」って思います(笑)。インパクトがすごい。視聴者の方がシュカにドキッとさせられるシーンはたくさんあるので、私も演じる中でシュカの女の子らしい魅力、可愛らしさを引き立たせていけるよう、頑張ります。

―― シュカ以外に『ダーウィンズゲーム』で気になっているキャラクターを教えてください。

上田:花屋さん(ヒイラギイチロウ、CV:子安武人)ですね。娘への愛情を感じられる場面の多いキャラクターなんですが、今日の収録も本当に素敵で……。鳥肌が立ちました。子安さんのお芝居も相まって、大好きなキャラクターになりました。子安さん演じる花屋さんは、ぜひ多くの方に観ていただきたいです。

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▲“花屋”(ヒイラギイチロウ、CV:子安武人)

―― ずばり『ダーウィンズゲーム』の面白さはどのようなところにあるのでしょうか?

上田:『ダーウィンズゲーム』は、予測不能なストーリーの中にバトルがあって、何が起こるか分からない“デスゲーム”が連続します。アニメでは、原作と違う展開が用意されていることもあり、原作を読んでいた方も「え、じゃあ次どうなるの?」と目が離せなくなると思います。ミステリアスなストーリーとアクションの両方を楽しめる魅力がありますね。

―― 最後に『ダーウィンズゲーム』原作漫画からのファン、アニメ化により作品を知ったファン、それぞれにメッセージをお願いします。

上田:アニメには、シュカに関するオリジナルシーンもありますので、原作から楽しんでいる方もきっと驚かれると思います。アニメのシリーズ構成・脚本も、原作を務める深山秀さん(FLIPFLOPs)が担当していらっしゃるので、アニメでキャラクターのより深いところを知る、そういう楽しみ方ができるんじゃないかなと思います。

 逆にアニメから入ったよという方も、アニメを見た上で原作を読むと「原作にはこんなキャラクターがいたんだ!」とか「原作ではこのキャラクターはこういうポジションなんだ!」とか、発見があるかと思います。気になった方は、ぜひアニメと一緒に、原作も楽しんでいただければ。みんなで『ダーウィンズゲーム』の輪を拡げていけたらうれしいです。

(取材・構成:あいひょん)

(編集:AbemaTIMES編集部)

(C) FLIPFLOPs(秋田書店)/ダーウィンズゲーム製作委員会

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