早期卒業選手がすでに活躍中! 今後の競輪界を牽引する逸材揃いの117期に注目

去る1月16日、和歌山競輪5Rの出走表を見て「おや?」と思った方もいたでしょう。男子は115期、女子は116期までしかいないはずなのに、なぜか117期がいる。

そう、史上初の早期卒業を叶えた寺崎浩平選手がデビューを果たしていたのです。

日本競輪選手養成所(JIK)は5月に入所して翌年3月に卒業し、7月にデビューするのが通常でした。しかし本年度(2019年)5月に改正された規則「本養成所は教育計画に定める記録会のうち、入所直後期または中間期に実施する記録会において、『ゴールデンキャップ』を獲得した者を早期卒業候補者に選定する」により、規定を満たした候補生は12月の早期卒業が可能となりました(デビューは翌年1月)。

日本競輪選手養成所では年3回行われる記録会の成績によって、訓練時にかぶるヘルメットの色が「金・白・黒・赤・青」の順で分けられています。一番上の金が「ゴールデンキャップ」と呼ばれていて、獲得した者は早期卒業候補者に選定されます。彼らは通常とは違う別カリキュラムを履修して養成所が定める基準をクリアすると、12月に実施される選手資格検定の受検が認められます。

その基準とは「卒業認定考査(実科、学科、人物、身体)」「競走訓練の勝率が20%以上」「最終周回バックストレッチを先頭で通過し、3着以内に入着した回数が10%以上」というもの。

それらの基準をクリアして選手資格検定に合格すると、早期卒業が果たせるのです。

寺崎浩平選手は難関を突破して早期卒業を果たしたひとり。実はもうひとりいて、1月19日から岐阜競輪を走っていました。名前は菊池岳仁選手。2人とも当然のように3日とも1着を並べて優勝しました。特別昇班、特別昇級を続けてあっという間にS級へ駆け上ること間違いなしの逸材です。将来のスター候補である2人の今までの経歴を紹介しておきましょう。

寺崎浩平選手は自転車競技歴10年という経験からくる技術力で養成所時代は捲り1着を量産し、勝率は断トツのトップでした。記録会では200メートルフライングダッシュで養成所新記録を更新。現役のナショナルチーム所属選手である脇本雄太選手、新田祐大選手、深谷知広選手の在籍時よりも好タイムを叩き出しています。ナショナルBチームに所属していて、東京以降の五輪を目指すことになるでしょう。

菊池岳仁選手はスピードスケート出身。氷上で鍛えられた脚もあってか自転車競技歴は浅いものの、ナショナルBチーム入りしています。養成所時代は圧倒的な先行逃げ切りタイプ。400メートルフライングダッシュと1000メートルタイムトライアルで養成所記録を更新していることからわかるように持久力は抜群で、菊池岳仁選手も脇本雄太選手、新田祐大選手、深谷知広選手の在籍時よりも好タイムを記録しています。

いってしまえば5年にひとり、いや、10年にひとりレベルの逸材が117期に揃っていたということなんですが……実はこの期にはもうひとり、早期卒業は叶いませんでしたがとんでもない候補生がおりまして。その名は町田太我。

菊池岳仁選手は史上初のゴールデンキャップ2回獲得を果たしているのですが、町田太我候補生も同じく2回獲得しているのです。ちなみにゴールデンキャップは毎回獲得者が出るわけではなく、115期以前はわずか14人。近いところですと113期は出てません。そんな中での2回獲得はとんでもないことなんです。寺崎浩平選手の1回獲得も称賛に値すること。そこになんと実はもうひとり、117期でゴールデンキャップを獲得している候補生がおりまして。名前は坂本紘規。117期は4人のゴールデンキャップを輩出する、とんでもない期なります。

もう一度、言います。

寺崎浩平選手、菊池岳人選手、町田太賀候補生、坂本紘規候補生。

この4人の名前は覚えておいてください。今年2020年以降、車券の貢献しまくる4人ですから。

なお、女子にもゴールデンキャップ獲得者が出ておりまして、118期となる永塚祐子候補生。

女子で過去にゴールデンキャップを獲得しているのは小林優香選手、梅川風子選手、太田りゆ選手、日野未来選手など、名だたるメンバー。永塚祐子候補生が彼女らに負けず劣らずガールズケイリンを席巻する選手となるのは間違いないので、名前を覚えておいて損はないですよ♪

文・ウエノミツアキ

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