24日、劇団 EXILEによる舞台『勇者のために鐘は鳴る』初日囲み取材が公開ゲネプロの前に東京・TBS 赤坂 ACT シアターにて行われ、劇団員の青柳翔、秋山真太郎、小澤雄太、鈴木伸之、町田啓太、小野塚勇人、SWAY、八木将康、佐藤寛太と全員が集結した。
『勇者のために鐘は鳴る』は、劇団 EXILEが初めて9名全員で出演し、自ら原案プロデュースを務める舞台。超人気オンラインゲームの世界に集まった9人。自分だけのオリジナルキャラクターを作り夢の冒険ゲームに繰り出し、さまざまな珍ミッションに立ち向かっていく。詳しい言及は控えるが、歌あり、踊りあり、フライングあり、腹筋あり、客席とのコミュニケーションありと、まったく飽きさせない2時間の構成となっている。
インパクトの強い役衣装で登場した面々だが、特に頭から角を生やした格好で現れた青柳に注目は集まる。役について聞かれた青柳は、「見てわかる通り、魔王という役どころです」と言い、報道陣の笑いを誘う。「どんな役か(詳細は)言えないんですけど、ヒントは角と衣装の下に隠れている靴です。最高のスタッフと、劇場と、最低な劇団員たちと頑張ってきました」と、スニーカーをちら見せしながらニヤリと笑う。
隣で青柳の話を聞いていた町田は、「その最低な劇団員のひとりです(笑)」とコメント。ナイトという戦士役の町田は「純粋に出るのが9人なので、そのエネルギーを前面に押し出したような舞台にしたいです」と意気込んだ。
構想は約2年前にさかのぼり、話し合いを重ねた末、稽古は昨年12月から始まったという。SWAYが「初めて9人でクリスマスしましたよね、24も25も」と朗らかに伝え、稽古場では小澤が料理の腕をふるったそう。小澤は、「一丸となろうと、30人前作りました。牛丼と豚塩丼、キーマカレー、豚汁」とメニューを上げると、SWAYは「カレー4杯食った!」とニコニコ。
一緒に過ごした時間が濃密だったのか、佐藤が「一緒にいすぎましたよね」と漏らすと、青柳が「うん。公演が終わったら1年くらい会わなくてもいいかな(笑)」と答え、さすがにメンバーも爆笑。続けて、青柳は「冗談!みんなで夏にでも、どこか行きたいと思います」と、早くも終演後の時期に思いをはせていた。
『勇者のために鐘は鳴る』は東京・TBS 赤坂 ACT シアターで1月24日~2月2日まで、大阪・梅田芸術劇場メインホールで2月13日~16日にて上演。
取材・文・写真:赤山恭子