25日深夜、『カンニング竹山の土曜The NIGHT』(AbemaTV)が放送され、弁護士が「死刑」と「無期懲役」を判断する際の難しさについて解説をした。
番組ではゲストに和歌山毒物カレー事件・林眞須美死刑囚の長男である男性に加え、弁護士の高橋裕樹氏、ライターの片岡健氏、元刑務官の坂本敏夫氏を招き、死刑制度に関わる話題でトークを展開した。
高橋氏は、地裁では死刑の判決が出たものの、その後に死刑と無期懲役に分かれた事例があると解説。「堺市連続強盗殺人事件」「山口連続殺人放火事件」「碧南市パチンコ店長夫婦殺害事件」は最高裁で死刑が確定したが、「大阪心斎橋通り魔事件」「ペルー人熊谷6人連続殺人事件」では、高裁で無期懲役で刑が確定している。
この違いについて高橋氏は「一言で言うと責任能力。心神喪失、耗弱(こうじゃく)といった、責任能力が犯行に影響していたかどうかの差」だと解説。「病気の影響がなかったものと、あったものというような分かれ方だと思います」と続けると、竹山は「心神耗弱だけど、人を殺(あや)めるという行為は変わらない。そこが納得できないという人はいると思う」と疑問を投げかけた。
また、スパローズ・大和一孝も「病気のフリをする人(犯罪者)がいたら見抜けるものなのか?」と質問をすると、高橋氏は「そこは難しいところ」と回答して、精神病の有無や影響について「科学的にハッキリ分けられるわけではないので、もしかしたら詐病(さびょう)が紛れ込んでいる可能性は否定はできないと思います」と説明した。
竹山の「病気だとなぜ、減刑となるんですか?」という質問に、高橋氏は刑法の大原則は「責任なければ刑罰なし」というもので「ものすごく簡単に言うと、悪いことを悪いと思ってやったから処罰される」という考え方があるのだと説明。竹山は「刑法に書いてあるんですね」と難しい表情を浮かべていた。



