将棋の藤井聡太七段(17)が1月28日、ヒューリック杯棋聖戦・二次予選で澤田真吾六段(28)に87手で勝利し、初の本戦出場を決めた。今年度の成績では39勝10敗、勝率.7959まで上昇。ラストチャンスとなっている、史上最年少でのタイトル挑戦にも望みをつなぐ形となった。
藤井七段は、過去3戦3勝と相性がいい澤田六段に対して、角換わりの出だしから互角の中盤に。「終始非常に距離感が難しい将棋でした」と振り返るように、互角のまま進んだものの、終盤でリードを奪うと一気に突き放した。
これで3年連続での年度勝率8割にもあと1勝、さらに屋敷伸之九段が持つ最年少タイトル挑戦記録にも可能性を残すことに。「棋聖戦では決勝トーナメントに進むのは初めてで、前期は二次予選の決勝で負けていたので、今期は進めてよかったです。厳しい戦いが続くと思いますが、一局一局を大事にしたいと思います。挑戦に関しては、まだまだ意識する段階ではないと思いますが、本戦で少しでも上に進めるように頑張りたいです」と落ち着いた口調で振り返っていた。
(AbemaTV/将棋チャンネルより)