世耕氏の“野党批判ツイート”が物議 社会学者・西田亮介氏は“質問の原則”指摘しつつ「訂正を求めるほどのことなのか」と疑問
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 1月29日、自民党・世耕弘成参議院幹事長が参議院予算委員会での立憲民主党の蓮舫副代表の質疑中に、Twitterで野党に対する批判とも取れる一文を投稿した。

 世耕氏の投稿は「“新型肺炎”対応中の責任者が列席しているのに、それに関しての質問がないのは驚き」という内容で、蓮舫氏が「桜を見る会」の問題を巡る質問に終始し、“新型肺炎”関連の質問をしなかったため、蓮舫氏をはじめとした野党を批判したようにも見える内容だった。

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 立憲民主党は「蓮舫氏の次の議員が質問した」と反発し、投稿の訂正を自民党に求めており、自民党の参院幹部からも「野党の質問に干渉する投稿は軽率」という声があがっているという。

 東京工業大学准教授で政治とメディアの関係に詳しい社会学者・西田亮介氏は、「野党の質問の性質は政府・与党に対して適切な権力の監視を行なっていく、批判を行っているものなので、どんな質問をするのかということについて政府・与党から何かを言われる筋合いはないし、そうあるべきでもない」と“野党の質問の原則”についてコメント。

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 今回の世耕氏の投稿については「蓮舫氏の質問だけに限定していない書きぶりなので、誤解を招きかねない投稿だという印象は強い」としつつも、「政治家にも当然個人の所感を述べる自由はあり、Twitterも同様だ。今回の件はまさに『驚いた』と所感を述べただけでもあるので、訂正を求めるほどのことには思えない」と私見を述べた。

 世間の関心が“新型肺炎”に集まることにより、自民党の河井克行前法相と河井案里参議院議員が公職選挙法違反の疑いをかけられている問題や、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業を巡る汚職事件、「桜を見る会」の問題などへの関心が薄れてきているという声もあるが、それについて西田氏は以下のようにコメントした。

 「“新型肺炎”の報道量が多くなっているのは多くの人が関心を持っているからで、マスコミが大きく報じるから関心を持つということもあるわけですが、放送時間の問題もあり地上波などでは多くの人々の関心に応える形で新型肺炎の報道が増え、政治や汚職のニュースの扱いが小さくなっているので、(それに応じて)関心も小さくなっているかもしれない」

(AbemaTV/「けやきヒルズ」より)

▶【動画】世耕氏の“野党批判ツイート”に与野党から反発

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