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 新型コロナウイルス世界に拡散する中、ネット上にはアジア人に対する露骨な差別もあるという。海外にいる日本人からは「アジア人というだけで握手を拒否された」「隣に座ることを嫌がられた」「フランス人の爺さんから突然ゴミを投げつけられた。爺さんは“Virus(ウイルス)”と言いながら去って行った」「トイレで“コロナ シネ”と言われた」「“疫病持ちのクソ野郎”と怒鳴られた」といった経験談が寄せられている。

 パリ在住の2ちゃんねる創設者・ひろゆき(西村博之)氏は「確かにフランスではアジア人への差別がある。フランス語を話せなければ殴って金や携帯を盗っても通報されないだろうということで狙う人もいるし、若手マフィアグループの中には中国人を襲って金を盗って来たら奴はすごいと言われるようだ。また、警察がアジア人だからというだけでひどい扱いをするということもある。そういう中でコロナウイルスの問題が出てきた」と話す。

 「それでも他の国に比べるとフランスは中国人も多いし、まだましな方だと思う。僕が街を歩いている範囲では特に変わりないし、差別されたという話も聞かなかい。ただ、“自分や子どもにうつったら”ということで、“アジア人には近づかない方がいいよね”という考えは出てくると思う。日本人にイタリア人とフランス人の見分けがつかないように、髪の毛が黒くて、顔が平べったい人はとりあえず避けておこう、ということだ。また、ヨーロッパにはマスクをするという文化があまりなく、フランスでも顔を隠すということは文化的に良いことではないので、イスラム教の人がベールを被ることすらアウトだ、という場合がある。にもかかわらずアジア系の人はマスクをしたがるので、余計に警戒されがちだ。そもそもマスクは予防というより、周りにウイルスを拡散させないためのもの。“病原菌を持っている”と解釈されてしまうので仕方がない。日本でも中国語を話していてマスクをしていると近寄らないようにする日本人もいるのでお互い様だろう」。

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 一方、コロナウイルスについて、日本と諸外国の対応には温度差がある。アメリカ、オーストラリア、シンガポールなどの入国禁止対象は「過去2週間以内に中国を訪れた外国人」となっている。一方、日本では1日から入国禁止措置を実施しており、その対象は(1)過去14日以内に湖北省の滞在歴がある外国人(2)湖北省発行のパスポート所持者となっている。

 「渡航制限をしない方がいいとWHOが言っている理由としては、渡航を止めてしまうことで経済に影響が出てしまうということがある。日本ではインフルエンザの被害の方が大きいが、日本でインフルエンザが流行っているからといって他国が渡航制限しようとはしない。つまりWHOとしては、まだ過剰な反応をしている状況であるという認識だと思う。ただ、日本の対応はまずいと思う。フランスやオーストラリアで、感染の疑いがある人は2週間隔離されて、発症した人は治療され、発症しなければ戻って下さいとなる。また、湖北省の滞在歴も自己申告なので、入国が拒否されると分かれば“湖北省に行った”とは言わないだろう。これからオリンピックもあるわけで、日本にはそういうウイルスが入らないようにしなければならないのに、“検疫はやるが裏口はある。黙っていれば分かりません”というような状況なのは、国の対応としてはどうかと思う」。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)

▶映像:ひろゆき氏が新型コロナウイルス問題に物申す!

#私はウイルスじゃない 新型肺炎と差別
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