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こんにちは。青木真也です。

2020年は激動の年になると合言葉のように言われていました。そうは言ってもそこまで大きなことは起こらないと思っていたら飛び込んできました。ビックニュースが。1月29日、サイバーエージェントがプロレス団体「ノア」の発行済株式の全株式を取得することに合意したことを発表。

ノアがサイバーエージェントグループの傘下に入ったのですが、このインパクトを超えることは今年あるかと思うほどのビックニュースでした。会見で発表後、ファンにも関係者にも受け容れられていて、さすがの会見でした。発表の仕方一つにしても、しっかりしていると感じてしまいました。タイミング、角度、強さをよく考えているというか。

昨年は女子プロレス団体「スターダム」が新日本プロレスを運営するブシロードグループ入り。そこに今回のノアのサイバーエージェントグループ入りです。業界内外の期待感を感じています。

プロレス団体の運営母体が変わることは珍しくないはずなのに、この期待感は何なのでしょう。それはサイバーエージェントやブシロードの上場企業が運営していくことで、新日本プロレスのような成功へ向かうとの期待だろうし、自分たちが愛するジャンルが磨かれていく期待感だと思います。選手としてもファンとしても、気持ちが盛り上がっているのが正直な感情です。

新日本プロレスの一強独走状態から、対抗軸ができてくるとジャンルが盛り上がってくるはずです。独走状態だと競い合いがなくなって縮小していくのは、格闘技選手を15年以上やってきて理解しているので、今回の発表の意味合いを感じています。今回の発表は歴史的に大きなポイントになる可能性があります。僕は既にサイバーエージェントグループになっているDDTプロレスに参戦しているので、ノアとDDTの関係性は気になりますが、会見で藤田晋社長の「DDTは面白い、ノアはかっこいい」のコメントにあるように命を賭してケツを出していきます。

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プロレスラーとしての活動とは別に格闘技選手としての活動が僕にはあります。

昨年の10月以来試合の機会がなく、試合を渇望している状態です。若いときであれば、試合がないストレスが強かったのですが、焦っても仕方がないし、試合のない時期に格闘技を純粋に楽しむようにしています。5月で37歳になるのですが、まだまだ格闘技が楽しく、若い選手ともやりあえています。試合がない期間ですが、格闘技選手として、目は死んでいないのでご心配なくです。

気がついたら1月も終わっていました。1年も12分の1が終わりました。激動の年をコツコツと頑張っていきましょうか。

文/青木真也(格闘家)

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