“人造人間18号”コスプレが話題の平田樹、ONEで真価が問われる一戦へ「気持ちの勝負がしてみたい」
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 異色の格闘キャリアを持つ女子格闘家・平田樹がプロ3戦目に臨む。

 平田は柔道出身で、MMAを始めた直後に『格闘代理戦争』に出場。3試合を勝ち抜いてトーナメント優勝を果たし、特典としてONE Championshipと契約した。そして、このアジア最大級の格闘技団体でもデビューから2連続一本勝ちを収めている。通常のアマチュア大会ではなく、注目度の高い企画から日本の団体を飛び越え世界の舞台へ。まさにシンデレラストーリーだ。

【中継映像】人造人間18号が出陣!? ONEジャカルタ大会

「私のことをうらやましいと思う人もいるはず。それは結果を出さないといろいろ言われちゃうってことでもあるので。そういう意味でも勝たなきゃいけないですね。私が結果を出せば『格闘代理戦争』が凄いって思われるでしょうし」

 グラウンドでのフィニッシュ力が武器の平田だが、だからこそ打撃を課題としてきた。その成長ぶりが見えたのが前回のリカ・イシゲ戦。最後は一本勝ちだったが、序盤にパンチでダウンさせている。そこからのパウンドにも迫力があった。打撃適性、相手を殴って仕留めたいという本能が平田には備わっていそうだ。ただ、そればかりになってしまったという反省もあるという。

「なんか殴りたくなるんですよね。ダウン取ってからのパウンドがもっと正確に打てたらよかったんですけど。パスしたほうがいいのに殴りにいったり。関節技を狙えた場面もありましたね」

 まだキャリアが浅いだけに、今の平田は一戦ごとに大きく成長している。それを見ていくのもファンの喜びだろう。「少しずつ格闘家らしくなれてきた気がします」という平田だが、まだプロとしての確固たる自信を掴めたわけではない。

「アマチュアとの変化はそんなにまだ感じてないです。会場は大きくなったけど、試合一つ一つが大事なのは『代理戦争』も一緒だったので」

“人造人間18号”コスプレが話題の平田樹、ONEで真価が問われる一戦へ「気持ちの勝負がしてみたい」
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 次戦は2月7日のジャカルタ大会。対戦相手がビー・ニューウェンから今回が本戦デビューのナイリン・クローリーに変更となったが、やることは変わらないという。打撃も使いながらいかに組み付き、テイクダウンして関節技で仕留めるか。勝つための最善の策を使うのはもちろん、試合の中で自分の強さを確かめたいという思いもある。プロとしてトップを目指す中で、経験しなければいけないことがたくさんあることを知っているからだ。

「たとえば、ギリギリのところでの気持ちの勝負もしてみたいです。そういう競り合いをまだ経験していないので」

 今の平田は勝って上に行くことしか考えていない。なぜなら「チャンピオンになるまでに倒さなきゃいけない選手がたくさんいるので」。ONE立ち技2冠女王、MMAでも試合をしているスタンプ・フェアテックスとの対戦も視野に入れているそうだ。

「向こうは打撃、こっちは寝技。相性はいいというか、チャンスはあると思います」

 20歳の平田は、今年の成人式にオープンフィンガーグローブ持参で出席。急に出席することになって借りたという振袖にグローブをつけて“大人”としての節目を迎えた。

 先日は「よく似てるって言われる」と『ドラゴンボール』のキャラクター・人造人間18号風の服を着た写真をSNSに投稿し、そっくりだと話題になった。こうした、自分の見せ方を意識できるところも平田の強み。2.7ジャカルタ大会をクリアした先には、さらに大きな未来が広がっている。

文/橋本宗洋

※なお試合は平田樹が当日計量でも尿比重でオーバー。対戦相手が承諾したことを受けて53.4kg契約のキャッチウェイトで行われる

【中継映像】今晩19時30分~ 人造人間18号が出陣!? ONEジャカルタ大会

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