8日深夜、『カンニング竹山の土曜The NIGHT』(AbemaTV)が放送され、元東北楽天ゴールデンイーグルス・一場靖弘が「一場事件」の生々しい実態について語った。
一場はプロになる前の2004年、読売ジャイアンツや横浜ベイスターズ、阪神タイガースなどの球団から複数回にわたって「食事代」「交通費」「お小遣い」といった名目で金銭を受け取っていたことが発覚。大問題に発展した一連の騒動は「一場事件」と呼ばれている。
日本学生野球憲章では「プロ野球球団への入団を条件とする金品の支給または貸与を受けることを禁ずる」と定められているが、実際には選手の獲得を目的とした裏金の噂は多く出回っていたとのこと。しかし一場の周囲には球団からお金を受け取っている選手はいなかったそうで、「僕だけなのかな?」と疑問に思うこともあったという。
竹山が「どんな感じでもらうんですか?」と直球の質問を投げかけると、一場は「球団にもよるんですけど、だいたい封筒に入ってます」とコメント。これには番組レギュラーの古関れんも「生々しい!」と言い放っていた。
大学生になると、スカウトの人物から「今日ご飯どう?」などと誘われ、食事をした帰り際に「タクシー代」などといった理由で封筒を手渡されたという。
スカウトの中には一場の先輩もいたとのこともあり、はじめは「先輩のポケットマネーを渡してくれたのかな?」と思っていたが、後になってから球団のお金だと知ったという。さらに、あるときは、気づかないうちに自分のジャケットの中にお金が入っていたこともあるとのことだ。
竹山が「悪いことだって思った? 知らなかったでしょ?」と尋ねると、一場は当時、日本学生野球憲章をあまり覚えていなかったと告白。「スカウトがくれたのでいいのかな、という感じ」と振り返ると、竹山も「そうだよね。絶対そう思うよ」と、一場を擁護していた。