「第93回キネマ旬報ベスト・テン」の表彰式が11日都内で行われ、俳優の池松壮亮(29)、成田凌(26)らが出席した。
同映画賞では、昨年公開の映画の中から代表する10作品を選出。また個人賞として俳優や監督も表彰され、主演男優賞は映画『宮本から君へ』で主人公の不器用な新卒営業マンを演じた池松に贈られた。
これを受け池松は「もっともっとなんとか映画を先に進めるために、見てくださる方々の日々の生活を少しでも豊かに、小さな光を与えられるよう、これから10年日々精進していきたいと思います」とコメント。続けて「バトンを繋いでもらった先にこういう場があると思うと、僕だけの力では到底及ばない場所だったなと思います。嬉しいということだけは確かです。多分、(トロフィーを)抱きしめて寝ると思います」と喜んだ。
5作品で助演男優賞を受賞した成田は「こんな未熟な僕を選んでくれてありがとうございます。毎日現場に行くたび、力が足りないなと思うのと同時に共演者の方からたくさんのことを学んでばかりだったので僕がいただいていいのかなと思います」とコメント。撮影当時について「『愛がなんだ』と『スマホを落としただけなのに』は同時に撮っていて、血まみれになりながらギターを練習していました」と振り返った。
去年10月に亡くなったイラストレーターで映画監督の和田誠さんは特別賞を受賞。代理で出席した妻で料理研究家の平野レミ(72)は、「たぶんうちの夫は天国から、『レミがこんなとこにいるよ、なんでだよ』って、びっくりしてると思います」と笑顔で話し、「うちの夫が見てるのか、聞いてるのか、どうしてるのかわかりませんけど、こういう賞をいただきましたよお父さん。本当にありがとうございました」と亡き夫へ向けて喜びを伝えた。
(AbemaTV/『AbemaNews』より)