女優の波瑠と俳優の成田凌が19日、都内で行われた映画『弥生、三月 -君を愛した30年-』(3月20日全国公開)の完成披露試写会に岡田健史、小澤征悦、黒木瞳、遊川和彦監督と参加した。
連続テレビドラマ「女王の教室」「家政婦のミタ」などで知られる名脚本家・遊川によるオリジナル作品。遊川監督の演出について聞かれた波瑠は「何でも言えるので風通しが良かった」と笑顔も「洗礼だと思ったのは、衣装合わせが9時間もあって終わらなかったこと。服を脱いでは着るというただのロボットのようになっていました」と長時間に及ぶ衣装準備を明かした。
キャラクターの30年の月日を演じるだけに、遊川監督は「30年分ありますからね。服装から小物まで決めなければいけなかったので」と釈明。すると成田はすかさず「大変だったのは衣装合わせが終わらないこと。6時間、それを2日間」と波瑠と同じトーンで口にして笑いを取っていた。
役作りについて聞かれた波瑠は「元気いっぱいの走るシーンと、違う年齢になっての走るシーンは変えるように意識しました」とこだわりつつも「体の見え方というのは目の情報として入ってくるので、気をつけなければと思っていたけれど、いざ走ってみたら走る事だけで精一杯でした」と苦笑い。
一方の成田は、波瑠から「お酒を飲んでいましたよね?」と話しを振られると、「次の日の撮影が40代、50代の設定だったら、強い酒を飲んで声を潰してダレているような感じにしようと思ったけれど、朝は高校生、夕方は50歳…となるとそれも難しい。物理的な準備ができなくて大変でした」と30年分を演じる苦労を口にしていた。
また、映画初出演で初舞台挨拶の岡田は「初めての映画出演がこの作品で、こんな華やかな場所に立てていることを幸せに感じながら、ここにいます」と緊張気味。“変わらずに大事にしたいもの”について聞かれて「部屋を綺麗に保つこと」と照れながら回答すると、成田から「耳が真っ赤!」といじられていた。
▶︎動画:波瑠、オファーを断ろうと監督に直談判「ハードルを感じた」(5分41秒頃~)
テキスト・写真:石井隼人