新型コロナウイルスの影響はスポーツ界、さらにプロレス界にも及んでいる。興行を中止する団体もある中、2月23日の後楽園ホール大会で、DDTのスーパー・ササダンゴ・マシンが「マスク着用」の重要性を訴えた。
この日の対戦カードは、ササダンゴ&男色ディーノ&ヤス・ウラノvs青木真也&大和ヒロシ&平田一喜。コロナ対策の必要性、しかもディーノは対戦相手との「濃厚接触」が多いため、ササダンゴはマスク着用を提案。
ということで敵も味方も全員マスク(ササダンゴ・マシンの)をつけての試合開始となった。レフェリーもマスク着用である。
社会的テーマのある試合に燃える選手たちは熱戦を展開。しかし熱くなりすぎたのか顔が同じだったためか敵と味方が入り乱れ、観客からも「わからない」コールが発生。身体を見ればすぐにわかるというツッコミは不要だ。
場外戦でさらにわけがわからなくなったあげく、リング上には謎のササダンゴマスク男が出現。11人ならぬ「7人いる!」と1人ずつ「中の人」を確認していくが、マスクを脱いだ謎ダンゴの中身は知らない一般人?。悲鳴とともに場内暗転で試合終了となった。
日本のコロナウイルス対策への警鐘と取れなくもないが取る必要もない試合を終えると、バックステージで記念撮影。コロナウイルス感染には気をつけたいが、マシン増殖は楽しい。そんな社会派マッチであった。
文/橋本宗洋