増加の一途をたどる、国内の新型コロナウイルス感染者数。この状況に、WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長は2日、「過去24時間での感染者数の増加は中国国内より中国国外の方が9倍多い。韓国、イタリア、イラン、そして日本が現在の最大の懸念国だ」と発言している。
また、政府の専門家会議は北海道の状況について見解を発表。感染者数について、北海道旅行の後で他の地域・海外で感染判明した人数を北海道全ての空港利用者数で割った数に感染リスクなどを掛け合わせ、「2月25日の段階で940名ぐらい」(北海道大学の西浦博教授)とし、確認されている感染者数(道内で77人、2日時点)の実に10倍以上も存在すると推測。尾身茂副座長は「症状が軽い人が気が付かないうちに感染拡大に重要な役割を果たしていると考えられる。中でも若年層は重症化する割合が非常に低く、感染拡大の状況が見えないため、結果として、多くの中高年層に感染が及んでいると考えられる」と話した。