鈴木めいさん(仮名)は高校時代から大学時代まで活躍していた元カヌー選手で、世界大会への出場経験もある。現在は引退し、会社員として生活している鈴木さんだが、選手時代は、マイナースポーツならではの苦労があったという。

 SHELLYがMCを務める『Wの悲喜劇 ~日本一過激なオンナのニュース~』(AbemaTV/アベマTV※毎週土曜21時から放送中)は今回『オリンピックで注目されないスポーツに青春を捧げました女子』がテーマ。日本中が注目するメジャー競技の裏には、脚光を浴びないマイナースポーツも数多く存在する。そんなマイナースポーツをこよなく愛する女性らがゲストとして登場し、その魅力について語った。

「圧倒的な差はスポンサー」マイナースポーツ選手の苦労
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▲元カヌー選手の鈴木めいさん(仮名)

▶︎動画:過酷な練習も…なぜ注目されない?「圧倒的な差はスポンサー」トークフルver(無料期間あり)

 「ボートとカヌーをよく間違えられるんですよ。一番それが鬱陶しい」と笑う鈴木さん。後ろを向いてオールを漕ぐのがボート、前を向いてオールを漕ぐのがカヌーだ。

 カヌーは船体がとても細く、バランスが取りづらいため、慣れていないとすぐに転覆してしまう。環境に左右される要素が強いのもアウトドアスポーツの特徴だ。

 鈴木さんはカヌーのアジア大会で銅メダルを獲得した経験もあるという。高校時代に「(大学の)指定校推薦が取りたい。マイナースポーツだったら、ある程度の成績が取れるんじゃないか」というきっかけでカヌーを始めた。

 しかし、続けていくうちにカヌーの楽しさにどんどんハマっていき、気づけば日本代表に。練習は過酷であり、吹雪いている中で行われた真冬の練習は「もう悪夢」と振り返る。真冬の練習中に転覆してしまったときは驚きのあまり声さえ出ず「下手したら死んでいた」と回顧。

 メジャースポーツとマイナースポーツの違いを聞かれると、鈴木さんは「圧倒的な差はスポンサーの差」と断言する。マイナースポーツ界では、基本的には選手自身が必要なものを負担して買う。特に、カヌーの競技用船体は一艇40万円程度で、鈴木さんが国際的な大会に出る際も船体を自分で購入しなければならなかった。鈴木さんによると「遠征費を捻出できなくて、大会出場を辞退せざるを得なかった友人もいる」という。

「圧倒的な差はスポンサー」マイナースポーツ選手の苦労
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▲カバディの日本代表強化指定選手・緑川千春さん

 元カヌー選手の鈴木さんと同様「スポンサーの有無は選手にとって大きな問題」だと述べるのは、カバディの日本代表強化指定選手・緑川千春さんだ。

 緑川さんのチームは、カバディの練習場所として高校や大学の体育館を借りているが、長期休暇中はそれぞれの学校の部活が優先され、貸し出しを断られることもあるという。緑川さんによると「1カ月まるごと練習できないこともある。カバディ(7対7の攻守交代制で行うインド発祥の鬼ごっこのようなスポーツ)がもう少し世間から注目されれば、練習場所の確保もしやすくなる」と語った。

 鈴木さんと緑川さんの話を聞いたSHELLYは「結果出してるのに、スポンサーとかお金が集まらないっていうのが不思議」と意見。鈴木さんは「スポーツを知らない人にもまず興味を持ってもらえるような糸口が欲しい」と訴えた。

(AbemaTV/「Wの悲喜劇 ~日本一過激なオンナのニュース~」より)

▶︎本編:「何人か死んだ選手も……」真冬の過酷すぎる練習風景(30分ごろ~)

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