11日に行われた「DDT LIVE! 不要不急の路上電流爆破プロレスinさいたまスーパーアリーナ」で、DDTの“大社長”こと、高木三四郎が裏切りの犠牲に……相手に寝返った自軍選手MAOが運転する車にはね飛ばされるハプニングが発生した。
この日は出だしから不穏な空気が漂っていた。DDTの人気レスラーである男色ディーノが「DDT乗っ取り」のクーデターを画策。それを阻止すべくLINEで選手たちを招集した高木だったが、呼びかけに応じて集まったのは竹下幸之介、飯野雄貴、MAOの“たった3人”。このことに納得いかない高木は、看板選手である竹下に何やら詰め寄っていた。
そこに突如、電流爆破バットを持った男色ディーノが登場。さらにスーパー・ササダンゴ・マシン、中村圭吾が加勢して一触即発の状態になると、決着をつけるべく男色ディーノ&スーパー・ササダンゴ・マシン&中村圭吾ら「ディーノ軍」VS竹下幸之介&MAO&飯野雄貴ら「DDT軍」の時間無制限1本勝負6人タッグマッチのゴングが鳴った。
ルールはDDT名物の路上プロレス。舞台となった地下駐車場を縦横無尽に動き回る選手たち。最後は飯野が国士舘大学ラグビー部出身の怪力を見せつけ、中村をアルゼンチン・バックブリーカーから、ディーノのお株を奪うリップロックで仕留めると、DDT軍が勝利した。
クーデターを企んだディーノの前に仁王立ちをし、謝罪を求める高木。しかしその時だった、地下駐車場に車のクラクションが6回鳴り響くと、白いバンが高木目がけて一直線。そのまま10mほどはね飛ばされた高木は地面に大の字……。その高木をディーノたちはバンに押し込んで連れ去ってしまった。バンを運転していたのは、DDT軍として戦ったMAO。つまりMAOの裏切り、さらに文字どおりの“暴走”というDDTらしい劇的結末だった。
目の前を走り去ったバンを呆然と見送った竹下は「クーデターとしてはわかりますけど、プロレスとしてはやりすぎです」と困惑気味。しかしその後、「MAOは高木社長のことを轢くんです。今日で4回目くらい」と苦笑いを浮かべながら補足していた。