世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスに関連して、マスクが薬局などから姿を消している。「うつらない、うつさない」予防法の一つとして有効とされてきたマスクだが、医師で医療経済ジャーナリストの森田洋之氏はマスクの予防効果について「少しはある。でも、大きく言うとあまりない」と話す。
その理由について森田氏は「一番確率が高いのは接触感染、そして二番目が飛沫感染。距離が近ければ飛沫感染はあるが、せいぜい2メートル。しかし、2メートル以内に入ることは意外に少ない。マスクに関しては、自分がかかっているときに飛沫させないという意味合いは大きい」と説明した。
では、何が最も予防に有効な手段なのか。森田氏は「手洗い」だという。手洗いが有効と話す森田氏に対して、15日にAbemaTVで放送された『Abema的ニュースショー』では、アメリカのある小学校の先生が行った実験を紹介した。
実験の内容は、石鹸で洗った手で触った食パンと、洗わずそのままの手で触った食パンに繁殖したカビの数。その実験結果を示す写真が映し出されると、汚れた手で触った食パンの大部分にはカビが広がっていた。
森田氏によると、これはアメリカのアイダホ州にある小学校の先生が手洗いの重要性を生徒たちに伝えるために行った実験であり「普通の手だとバイ菌はたくさんついている。普通であれば僕らは免疫力が備わっているのでバイ菌には勝てる。今、本当に新型コロナウイルスが怖ければ、一番は手洗いだ」と改めて手洗いの重要性を訴えた。
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