「背景の解明、極めて不十分」植松聖被告との接見を続けた篠田博之氏
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 45人もの死傷者を出した相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」の事件から4年。横浜地裁は16日、「完全責任能力があった」「死刑をもって臨むほかない」として、植松聖被告に死刑判決を言い渡した。

 公判で植松被告は一貫して「障害者は不幸を作る」などと主張。後悔や償いの言葉を口にすることはなかった。先週金曜日の判決を前した接見でも「意思疎通がとれない人は家族を不幸にしているから安楽死すべきで、自分のやったことは死刑に値しない」「どんな判決でも控訴しない」と語っていたという。

「背景の解明、極めて不十分」植松聖被告との接見を続けた篠田博之氏

 今回の判決について、植松被告との接見を続けてきた月刊『創』の篠田博之編集長は「植松被告と接見して2年半くらいになるが、一つの区切りになったと思う。ただ、裁判員裁判によって短期間でやろうということでもあったので、ほとんどが責任能力の有無の論争に終始してしまった。そのため、障害者施設で支援をするべき立場だった植松被告がなぜあのような考えに至り、しかも実行に移したのか。その解明が極めて不十分なのが残念だ。本人は控訴しないと言っているのでこれで終わってしまう」と話す。

 その上で篠田氏は「彼が犯行を正当化してる以上、被害者としては全く受け入れられないと思うが、私が接見してきた中で、多少の変化はあった。彼は障害者と健常者をはっきり分けるので、最初は家族などの健常者を巻き込んだことへの謝罪はあった。そして初公判では、彼にしてはやや踏み込んだ。それがあの小指を噛みちぎるという行動だった。法廷では止められたが、翌朝本当に噛みちぎってしまった」と振り返った。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)

▶映像:「実名公表の小野さん以外は記号」やまゆり園事件から考える報道の在り方

「実名公表の小野さん以外は記号」やまゆり園事件から考える報道の在り方
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