日本競輪選手養成所を早期卒業した117回生の寺崎浩平選手が、3月23日から3日開催されていた名古屋競輪(FI)ですべて1着となり、A級2班昇班後3場所連続完全優勝を達成!3月26日付でS級2班に特別昇級となりました。おめでとうございます♪
デビューからすべて1着の18連勝によるS級特別昇級は深谷知広選手以来2人目(チャレンジレース導入以降。深谷選手はデビューから56日目、寺崎選手はデビューから69日目で達成)。深谷選手は20連勝でストップしてしまいましたが、寺崎選手がどこまでいけるのか楽しみです。
ちなみに寺崎選手と同じく早期卒業した菊池岳仁選手は3月18日のレースで負けてしまい、連勝は13回でストップしてしまいました。残念ですが、この負けが菊池選手をさらに強くしてくれると信じて応援しましょう!
この寺崎選手や菊池選手と同期になる117回生、そして118回生(女子)の卒業式が3月24日に行われました。男子70人、女子21人の合わせて91人の選手候補生が日本競輪選手養成所を卒業したのですが、なんと今回はゴールデンキャップ受賞者が6人もいたのです(男子117期が4人、女子118期が2人)!
……と言われても凄さがわからない人もいるでしょうから簡単に説明しますと、日本競輪選手養成所では記録会の成績によって訓練時に着用するヘルメットのキャップの色が決められます。成績下位から順に青→赤→黒→白で、一番優秀なのが金です。白まではキャップが貸し出しになりますが、金だけはもらえます。ゴールデンキャップはそれだけ栄誉あるものだということです。
しかしその関門はかなり厳しく、115期以前はわずか14人しか出ていません。近いところですと、113期は1人も出ていません。そんな中、117期は4人もいるんです! ちなみに早期卒業した寺崎選手と菊池選手も獲得しているので、合わせて6人! さらに菊池選手は2回獲得していますし、早期卒業は叶わなかった町田太我選手候補生は3回の記録会ですべてゴールデンキャップ獲得という偉業を成し遂げているのです!!
117期、凄すぎませんか?
一方、118期女子もゴールデンキャップ2人は歴史的快挙です。それまでに獲得したのは小林優香選手や梅川風子選手、太田りゆ選手など、たった5人。なのに同期で2人が獲得って……。
118期も、凄すぎませんか?
獲得した選手候補生の名前を挙げておきますと、117期は上述した町田太我さん(広島)に坂本紘規さん(青森)、山口拳矢さん(岐阜)、青柳靖起さん(佐賀)の4人。118期は永塚祐子さん(神奈川)と尾方真生さん(熊本)の2人。是非とも名前を覚えておきましょう。
さて、卒業の前日の3月23日には卒業記念レース、いわゆる“卒期”が行われました。ゴールデンキャップ獲得者が4人もいる決勝なんて、それだけでワクワクしてしまいますが……ん?
決勝に残ったのは山口拳矢さんと青柳靖起さんの2人だけですって!? 成績的には優勝候補筆頭の町田太我さんが次点で残れなかったとは……。
逆に117期、凄すぎますよね? ゴールデンキャップ獲得組に勝って決勝に残っている人が7人もいるってことですから。
将来が楽しみすぎます♪
ちなみに優勝したのは青柳靖起さん。「九州を代表する先行選手となって、先行でグランプリを獲りたい」そうです。それは魅力的ですね。一方、118期女子の“卒期”で優勝したのはゴールデンキャップを獲得した尾方真生さん。児玉碧衣選手の師匠でもある藤田剣次一門。「今年からルーキーシリーズが始まり、見ていただく機会があるので、脚力のあるレースを見せたいです」とのこと。こちらも楽しみですが……そうなんです!
今年から『競輪ルーキーシリーズ2020』が開催されます!! 5月15日から17日の広島競輪場を皮切りに、5月29日から31日の小倉競輪場(ナイター開催)、6月12日から14日の伊東温泉競輪場の全3戦を117期の男子選手と118期の女子選手が戦います。
これまでは3月に卒業した男子の新人選手は同年7月のチャレンジ競争から組み込まれることになっていましたが、その前に新人だけのレースでお披露目するというもの。今までは養成所の成績しかなかった新人のデータが増えるということを考えると、ファンとしても歓迎すべきシリーズとなるでしょう。
ただ、それより何より、優秀な選手が揃いまくっている117期と118期だけのレースを観られるというのがたまりませんよね。開催が近くなったら、また詳しく紹介します! お楽しみに!!