新型コロナウイルスの感染が急速に広がっているアメリカでは感染者が8万2404人となり、中国とイタリアを上回って世界で最も多くなっている。26日のAbemaTV『AbemaPrime』では、ニューヨーク在住のジャーナリスト、津山恵子氏に話を聞いた。
津山氏は現地の状況について「現在、アメリカの感染者数の半分がニューヨーク州に集中している。3月1日に感染者の第1号が見つかって、3月10日に50人。その後も倍々ゲームで、3万人を超えた。10日くらいから企業の在宅勤務が始まり、13、14日にレストランやバーの営業が禁止になった時点から急速に危機感が増した。その前後でコンサートホールや映画館も自主的に閉鎖しているので、街は映画撮影のために道路が封鎖されているのではないかと思うような状況で、はっきり言って“ゴーストタウン”だ。とにかく人と接触してはいけない。もし会っても180cmは離れるように言われているので、それを心がけている。ただ、クオモ州知事は25日に“感染爆発のピークが21日後に来ると見込んでいる”と発表していて、おそらくピークの下降線のところでもロックダウン状態になっていると思うので、最大で2カ月程度は自宅待機になるのではないか。やはり東京と同じく人口密度が高いので、感染者と市民が接してしまっていたと思うが、自宅待機にするタイミングが遅れたために爆発的感染が起きてしまった。ただ、その後の対策を非常に具体的に説明して進めているので、州や市に関する住民の評価は高い」と話す。