新型コロナウイルスの影響で日本中の学校が一斉休校になった今、教育系YouTuberが新たな試みをスタートし、注目を集めている。
画期的と言われている勉強動画のテーマは“教える”ではなく“寄り添う”。普段、ホワイトボードを使って勉強を教える動画を作成する教育系YouTuber葉一(はいち)さんだが、この動画では視聴者とともに一緒に勉強をする。「10時になりましたんで、一緒に頑張っていきましょう。よろしくお願いします!」と呼びかけると、その後はひたすら葉一さんが勉強をしている様子が流れるばかり。キャスターを務めるフリーアナウンサーの柴田阿弥が「YouTubeとは思えないほど無音なんですよ」と驚くほどだ。
動画を作成した理由を葉一さんに聞くと「急な休校措置で漠然とした不安感が学生を襲ったと思った。夜型になり生活習慣の乱れも懸念して、午前中に勉強する大きな自習室を作りたいと思った」と、YouTubeを使ってみんなが一緒に勉強する空間を作り出したいというものだった。視聴者の親からは「子どもがメリハリをつけて生活を送れている」とお礼を言われたことも。「ここで踏ん張れた人は休校明けに差をつけることができます。ピンチはチャンスです」と、さらにメッセージを添えた。
目的としたのは、新型コロナウイルスによって不安がつきまとう中で「安心感を与えたい」こと、休校になって起こり始めた「生活習慣の乱れを防ぎたい」という2点だ。
コメンテーターを務める明星大学・藤井靖准教授は、実際に教育現場に立つ者としても「一斉休校下の親子関係で言うと、勉強を教えることも大事なんですが、一緒に勉強することも大事」と推奨。「YouTubeを見て一緒に勉強している人がいるっていうのを感じさせるのは、教育の本質の一部を突いているのでは」と評価していた。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)
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