カンニング竹山「ドラマやバラエティはどうするのか」…報道番組が“ソーシャル・ディスタンシング““NO!3密”を試してみた
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 新型コロナウイルスの感染が拡大する欧米の最新状況について取り上げた先週木曜日の『AbemaPrime』。ニューヨークからスカイプ中継で出演したジャーナリストの津山恵子氏、また、同じくロンドンからスカイプ中継で出演した清水一紀医師が相次いで指摘したのが、日本のテレビ番組の感染対策の手薄さだった。津山氏は「アメリカではスタジオにアンカー1人だけで、リポーターやコメンテータ―は自宅からスカイプで放送に参加するなど、人数を抑えている」、清水医師も「『AbemaPrime』のスタジオには人が結構ぎゅうぎゅうでいらっしゃると思う。そういうこと自体、変えていかなければならない」とコメントした。

カンニング竹山「ドラマやバラエティはどうするのか」…報道番組が“ソーシャル・ディスタンシング““NO!3密”を試してみた

 両氏が指摘したのが、欧米では既に取り組みが進んでいる、社会的距離を取る措置、「ソーシャル・ディスタンシング(Social Distancing)」だ。アメリカでは「10人以上の集まりを避ける」「バー、レストラン、フードコートでの飲食を避け、ドライブスルーや宅配を使う」「不要不急の旅行を避ける」といったことが実践されており、ロサンゼルス近郊のスーパーでは「他人との距離を1.8m以上とるように」という張り紙をして呼び掛けていた。また、トランプ大統領の会見では記者たちが間隔を空けて座っている。インドでも店の軒先に丸を描き、行列に並んだ客同士が密着しないよう工夫している。

カンニング竹山「ドラマやバラエティはどうするのか」…報道番組が“ソーシャル・ディスタンシング““NO!3密”を試してみた

 そこで30日放送の『AbemaPrime』でも、「ソーシャル・ディスタンシング」を踏まえ、小池都知事が会見で指摘した「NO!3密」(密集、密着、密接)を避ける策を講じた。進行を務めるテレビ朝日平石直之アナウンサーは「番組では反省に立って、遅ればせながら対応を取った。スタジオ内の人口密度を下げ、出演者の間隔を1.5mにした。ゲストにも中継の形で出演してもらう方針だ。加えて、スタジオの換気を良くしようということで、外に面する扉を開けている」と説明。

カンニング竹山「ドラマやバラエティはどうするのか」…報道番組が“ソーシャル・ディスタンシング““NO!3密”を試してみた

 番組が監修を依頼した、東京大学大学院特任研究員の坂元晴香医師は「今回の新型コロナウイルスはくしゃみや咳をした時に飛び散る唾液による飛沫感染と呼ばれていて、その範囲が1~2mくらいだと言われている。列に並ぶ時に人と距離を開けるといったソーシャル・ディスタンシングは簡単でお金もかけずにできる対策だ。WHOなどではかなり前から会見はオンラインに切り替わっているが、小池都知事など日本の記者会見を見ていると、出席者や記者が狭い部屋に密集している様子が気になる。やはり会見場に入る人数を制限したり、オンラインに切り替えたりといった工夫が必要だろう。また、空気感染ではないということなので、換気をすることでウイルスが広がるという心配はないと思う。専門家会議でも換気は重要だということが指摘されているので、実践して頂きたい。可能であれば1カ所よりも複数カ所開けた方が良いが、開けっ放しは寒いということであれば、可能な範囲でこまめに換気をするということでいいと思う。ただ、空気清浄機自体ではおそらく効果は不十分ではないかと思う」と解説した。

カンニング竹山「ドラマやバラエティはどうするのか」…報道番組が“ソーシャル・ディスタンシング““NO!3密”を試してみた

 コメンテーターとして出演したクリエーターの陳暁夏代氏は「実は呼んでいただいてから出演するかどうか悩んでいた。番組として対策を取ると説明してもらい、スタジオに入る前には検温・アルコール消毒もしているので、これならば問題なさそうだと思う。ただ、このような報道番組は出演者の数も少ないので調整もしやすいと思うが、ドラマやバラエティはどうか。特に“ひな壇”は飛沫感染のリスクのある最たる例だと思う。本気で対策を講じるのであれば全ての収録が止まるはずだし、もっとオンライン出演が導入されているはずだ。その意味では、どこまでの緊急度を持っていればいいのかが分からない」とコメント。

 同じくコメンテーターの幻冬舎・箕輪厚介氏は「“3密”というのは小池さん流の分かりやすい表現で、実際に皆が“3密”と言い始めている。日本人は新しいルールをつくることが苦手だが、はっきり言われれば、それをきっちり守る国民性があるので、ガイドラインを出してあげることが必要だと思うが、“ソーシャル・ディスタンシングしましょう”ではなく、“2m開けましょう”と言った方がより皆が空気を読むと思う」とした。

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 番組MCを務めるお笑い芸人のカンニング竹山は「志村けんさんが亡くなって、ようやく“ヤバいぞ”と思った人も多いと思う。何かが起きてから“これやらなきゃ、あれやらなきゃ”となるのではなく、手前で考えることが必要だと思うし、やっぱり日本のメディアは世界に比べて遅れているのではないか。ようやく対策をし始めた情報番組・報道番組もあるが、別の時間帯やドラマ・バラエティはどうか。そう考えると、まだまだ穴がいっぱいある気がする。収録にしてもドラマの撮影にしても、すぐに対応ができない。そういうところを日本のメディアは考えていかなければならないと思う。ドラッグストアの行列などを扱うときにも、もっと言わなければならないと思う。さらに言えば、箕輪さんの言う通り、ソーシャル・ディスタンシングではなく、“2m空けろ”のように、シンプルな言葉の方より伝わりやるいのではないか」と話していた。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)

▶映像:実践してみた『AbemaPrime』

ソーシャルディスタンシングって何?コロナ対策を番組内で実践中
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